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コロナ禍を学校変革のチャンスとして

★まず

コロナ禍にあって見通しをもち学校運営を行うことが困難なこの時。変革のチャンスと捉え、新たな学びを提案したい。

学制が布告されてから150年になろうとしている現在。未だに跳び箱や鉄棒等が学びの内容とされ、音楽や美術作品の鑑賞と同じように学びの評価が行われているからだ。

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★もう、変えよう!

学びの内容を精選し、これからの社会を生きることに必要な学びを、じっくりと子どもが学べる場を保証し、自信をもって生きていく力を育てていく必要がある。

膨れ上がってきた学びの内容や特別活動、部活動等からなるコンテンツ型の学校から言語能力、情報活用能力(情報モラル含む)、問題発見・解決能力を高めるコンピテンシー型への学校へと変革させるのである。

具体的には「読み、書き、計算」といった基礎的な学びは別として。コミュニケーション能力、問題解決力等の視点で活動の再編成を行い、スモールステップ的な実践を始めよう。

★現状は

前年のコロナ感染による全国休校による学力学習状況の影響が関心を集めていた2021年度の全国学力学習状況調査の結果が発表された。

報道ベースでは『一斉休校、正答率との相関なし 全国学力テスト、活用力なお課題』(共同通信)等、あまり影響はなかったと‥。

現場との感覚のずれを強く感じた。家庭状況による教育格差の拡大である。

学校現場では周知のことが、休校中により家庭状況による教育等の格差がはっきりと見えてきた。食事に困る子どもの存在、虐待件数の増加‥‥。学校が学びの場以外にも様々な役割を担っている現実を示した。。実際、現役教員のときには児童相談所やケースワーカー等との連携業務を担当していた。

休校終了後には何とか授業の遅れを取り戻すための、授業が行われていた。どんどん授業は進む。じっくりと学びの定着に時間を保証することができず、学力格差は現実として広まってしまった。

「子ども一人一人に寄り添った指導を」との文科省からの通達はもっともであった。が、現場のマンパワーには限界があり、時間的にも、心理的にも教員自身に余裕がない。未だにコロナ禍での見通しなき学校運営に管理職だけでなく教職員も成すすべ無く、感染状況に右往左往している。準備に時間を欠けていた行事や学習が、延期や感染対応のために簡易なものへ変更となったり、中止なったたりが現実としてある。

勿論、感染症の影響であり、責任を云々する問題ではなく。よりましな対応策を示すことが必要なのだ。何故なら、これからの社会を担う子どもの生命と学びは個人としても、社会としても、最も重要な課題だからだ。




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