マガジンのカバー画像

文学部📚

56
小学校時代から『あらすじだよね』と言われ続けた私の読書感想文や、答えの無数にある文学的思考の記録です。
運営しているクリエイター

2024年7月の記事一覧

白猫と黒猫と白猫

外でBBQしてたらやってきたのが、白猫。どこかの飼い猫らしく毛並みも良い。 定期的に来ていたものの、黒猫がやってきた頃から来なくなった。 黒猫も飼い猫なのだが、定期的にやってくる。家の庭の涼しいところでくつろいで、満足したら帰っていく。 おっとりした猫かと思いきや、木に上ってカラスと喧嘩したり、狐と喧嘩したり、なかなかの武闘派。 そして自分はできると思っているのか、茂みに隠れて鳥を狙ったり、家に来るスズメを追いかけたりする。 残念ながら、足が遅い上に動きがトロいので

お山歩きと新鮮なる宮沢賢治さんの詩の世界

お山に行くとき、いつも目にする言葉があります。 マコトノ クサノ タネマケリ宮沢賢治さんが4年勤められた農学校(今の岩手県立花巻農業高等学校)の校歌である『精神歌』の一節で、高校の入口に掲げられている言葉です。 現代語的に変換してみると、 足元の土から始まる壮大な可能性を詠う、美しい歌だなと感じます。 根源的なものを大事にする賢治さんを感じさせる詩はもう一つ、 この詩は続きがあって、傲慢な植物家と毅然とした森林管理士とのスリリングな問答が続きます。 早池峰山が舞台

【読み解け】濃い雲が二きれ(宮沢賢治)

シャーマン山は、賢治さんが良く表現する名前で、いわゆる早池峰山のことですね。 濃い雲が二きれ 誰か特定の2人を示して、 何を吐(ぬか)して行ったって? と、何やらご立腹の様子。 するともうひとりが答えます、 雷沢帰妹(らいたくきまい)の三だとさ! 雷沢帰妹は易学の言葉で、その三爻を示していると考えます。理想はわかるが、向いていない、不相応。そんな意味。 『こっちの言うことも聞かないで、あいつら上手くいくはずもない。』でも止めようにも止められない、もどかしい思いが伝わり

スイカ。

今日は33℃まで上がりました。 午前中は子どもの部活。明日が大会なので、練習。暑い廊下で終わるのを待ちながら、先生の元気な指導とそれに応える生徒の音が響いてくる。学校、古いので、バスドラ叩くたびに全体的に揺れる。 懐かしいなあ。私の中学生時代は、スクールバスの都合からか放課後の部活動はありませんでした。もちろん土日もありません。 唯一、部活らしい連帯感を感じられたのは、盆踊り大会の練習のとき。 地元の大きなスタジアムを借りて、生徒だけではなくて地元の方も参加できるよう