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登山部🌸

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私の好きな山『早池峰山』のお花を含めた登山記録や、歴史、宗教、文化、不思議な出来事など、自分で調べたことをこちらにまとめていきます。
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#ヒメコザクラ

100年前・お花を巡る物語り〜牧野富太郎が繋いだ須川長之助の功績とマキシモビッチの想い〜

牧野富太郎のことは、多くの方がご存知のことと思います。 このnoteは、現在の岩手県紫波郡紫波町で生まれた農家の長男で、植物学者・マキシモビッチ(マクシモービチ)との運命的な出会いによって、植物界に大きな功績を残した「須川長之助」の物語です。 ■幕末・開国・明治維新〜激動の時代に マクシモービチというロシア人の植物学者は、牧野富太郎ら明治初期の日本の植物学者からとても慕われ、多くの人を育て、現代の植物相の礎を築いた方です。 時代は幕末・開国・明治維新。サムライ文化から

【登山】早池峰の 風に吹かれて イワカゾエ

5/17(金)に冬期通行止めが解除された県道25号紫波江繋線。天気も良さそうなので早池峰山に行ってきました。 朝5時半に河原の坊駐車場に到着。気温は6℃。コーヒー淹れながら身支度。駐車場から眺める早池峰山、それを支えるような新緑の森が青空のもとで眩しく見えます。 鳥たちのさえずりが騒がしいぐらいに響いています。また早池峰山にこれたな、そんな気分です。 ヤマレコをスタートさせて、ダケカンバが眩しい舗装路を2キロ歩いて小田越登山口へ。 木がザワザワするので、竜ヶ馬場は強風

【登山】鶏頭山〜蛇紋岩に咲く春の花に呼ばれて〜

1865年に、マキシモさんの指示で早池峰に入山したチョウノスキー(須川長之助)さんが採取して、マキシモさんが1867年に発表した固有種の5品種のうちのひとつが、ヒメコザクラです。 (チョウノスキーとマキシモさんのお話はこちら) (私のGPSで記録すると4割り増しで距離が長く出ます)

2023-07-15 『盗掘』って意識。

早池峰山で春を告げる可憐なお花、ヒメコザクラ。山頂直下には、遅くまで咲いている一株があります。 それが、盗掘されてしまったことが分かりました。 私レベルの花オンチでも、『ココに行けばまだ見られる』と、そう期待するから、キツイ岩場を越えていける。 2023年7月2日に登った際に咲いていることを確認しましたが、7月4日には株ごと無くなっていたようです。(ビフォーアフターを写真で拝見しました) 下手くそながらもカメラが好きでもあるので、高山植物を撮影していると、声を掛けられ