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2023-07-15 『盗掘』って意識。
早池峰山で春を告げる可憐なお花、ヒメコザクラ。山頂直下には、遅くまで咲いている一株があります。
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それが、盗掘されてしまったことが分かりました。
私レベルの花オンチでも、『ココに行けばまだ見られる』と、そう期待するから、キツイ岩場を越えていける。
2023年7月2日に登った際に咲いていることを確認しましたが、7月4日には株ごと無くなっていたようです。(ビフォーアフターを写真で拝見しました)
下手くそながらもカメラが好きでもあるので、高山植物を撮影していると、声を掛けられることがよくあります。
『なんていう花ですか?』
そこから会話が始まり、それ以来お付き合いをさせていただいている方もいます。花が繋いでくれたご縁だなと、いつも感謝しています。
逆に、度を越しているなぁって方も居ました。
『枯れてるから持って帰っていいでしょう』
御婦人。
いやだめなんです。
『種だけならいいでしょう』
いやだめなんです。
『あなたなんなのもう』
はい……、だめなんです。
一方では、
『あー!こんなにたくさんのお花を見られて本当に幸せ!』って、素敵が溢れ出る笑顔で挨拶を交わしてくださる方もいます。
2年続けてお会いしている方。(こういう人に私はなりたい)
むしろ、後者のほうが多いし、私は花と、花から元気をもらった人から、元気をもらっているなぁって、またがんばろうって思えるんです。
だから元気の源の花がなくなるってことは、それがみんな絶たれちゃう。
この自然を維持管理してくださっている方がいて、私はお山をエンジョイできている。
過去にも何度も、あんな花やこんな花が、なくなっている。土砂流出や風雪の影響が無さそうなところなのに、ごっそりと、無くなったところも。
細心の注意を払っても、間違って、花や葉っぱを踏んだりして痛めることはあるかもしれない、でも、盗むとこはイケない。
悲しい出来事です。
写真はいずれも2011年から2014年に撮影したヒメコザクラです。
私はハヤチネウスユキソウよりも、早池峰山を代表するようなお花だと思っています。
そして、早池峰山塊だけで見られるお花です。
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元気を頂けると思うんですよね。