マガジンのカバー画像

登山部🌸

53
私の好きな山『早池峰山』のお花を含めた登山記録や、歴史、宗教、文化、不思議な出来事など、自分で調べたことをこちらにまとめていきます。
運営しているクリエイター

#ディアライン

100年前・お花を巡る物語り〜牧野富太郎が繋いだ須川長之助の功績とマキシモビッチの想い〜

牧野富太郎のことは、多くの方がご存知のことと思います。 このnoteは、現在の岩手県紫波郡紫波町で生まれた農家の長男で、植物学者・マキシモビッチ(マクシモービチ)との運命的な出会いによって、植物界に大きな功績を残した「須川長之助」の物語です。 ■幕末・開国・明治維新〜激動の時代に マクシモービチというロシア人の植物学者は、牧野富太郎ら明治初期の日本の植物学者からとても慕われ、多くの人を育て、現代の植物相の礎を築いた方です。 時代は幕末・開国・明治維新。サムライ文化から

【登山】門馬コースで早池峰山

①早池峰山と北側斜面 ジュラ紀後期から白亜紀前期をピークに、早池峰山塊は複雑な地殻変動を繰り返して現在の形となる。 それから一億年の間に、大陸になったり海に浮かぶ島になったりしたが、早池峰山は常に陸地であったという。 特色ある植物達は今でも根付いて花を咲かせる、氷河期の遺存種として残った。さらに、今では見られないような花や動物たちも、いたのだろう。(宮沢賢治、『花鳥図譜、八月』他) 太古の息吹を感じる早池峰に立ち入るときには、いつも特別の感情に包まれる。  今回は南

【登山】鶏頭山〜蛇紋岩に咲く春の花に呼ばれて〜

1865年に、マキシモさんの指示で早池峰に入山したチョウノスキー(須川長之助)さんが採取して、マキシモさんが1867年に発表した固有種の5品種のうちのひとつが、ヒメコザクラです。 (チョウノスキーとマキシモさんのお話はこちら) (私のGPSで記録すると4割り増しで距離が長く出ます)