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【Vol. 1】 肩関節の基礎(肩関節障害と臨床展開、肩関節の機能解剖)

肩関節疾患に対応する理学療法士や作業療法士、その他のセラピストに向けた

「肩関節運動機能障害の基礎知識と臨床応用」

というタイトルで全9回に渡って、徹底的に肩についてまとめたいと思います。養成校に通う学生さんにも読んでいただけるようスライドや動画を多くし、分かりやすく構成されています。

9回を読み終える頃には、肩へのアプローチの変化に気づいたり、評価するときの視点の変化に気づくのではないでしょうか?

まずは、臨床応用するためには、「基礎」が重要!!

このノートでは、一般的な「肩関節障害」、「肩関節疾患の臨床展開」、「肩関節の機能解剖」について解説していきます。

noteを使って、臨床に役立つ知識を得ていきましょう!

※ このシリーズでは、医療機関や介護施設で働くセラピストを対象と考えています。そのため、 便宜上、一般的に行うセラピストの検査測定を「評価」、アプローチを「治療」と表現します。


< 目 次 >

1. 肩関節疾患とは
2. 関節の3大機能とは
 2-1. 可動性とは
 2-2. 支持性とは
 2-3. 無痛性(無意識性)とは
3. 病期による痛みの原因と結果の関係
 3-1. 急性痛とは
 3-2. 慢性痛とは
4. 肩の回復過程
 4-1. 炎症期とは
 4-2. 回復期とは
 4-3. 炎症完全沈静期とは
 4-4. 各期の見分け方
5. 痛みの評価
6. 肩関節複合体とは
 6-1. 解剖学的関節とは
 6-2. 機能的関節とは
 6-3. 肩関節の機能分担
7. 肩関節の機能解剖
 7-1. 靭帯
 7-2. 関節包
 7-3. 滑液包
8. 肩の安定化機構(静的)
9. 肩の安定化機構(動的)


では、肩の基礎から一緒に学んでいきましょう。よろしくお願いいたします。


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1. 肩関節疾患とは

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まず、肩関節障害というパートで、肩関節に起こる疾患・障害について学んでいきましょう。

下記のスライドをご覧ください。

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一般的な整形外科の教科書では、上記のように分類されます。

病院やクリニックでは、肩関節周囲炎、腱板断裂(損傷)、肩関節脱臼などを多く経験するのではないでしょうか?

この中でも肩関節周囲炎は、理学療法や作業療法のオーダーが最も多い診断名だと思います。

しかし、この肩関節周囲炎という診断名が、セラピストの評価や治療を困らせます。

この後のスライドをみていただくと、意味がわかると思うのですが、

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