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ヨッカ
2017年10月2日 19:42
8月12日の暑い夏の日、私はひとつの命を拾った。この出来事はきっと一生忘れないのだろうと、忘れたくないと、私は思う。蒸し暑い倉庫の中で作業をしていると、か細い声で鳴く白い小さな子猫が、ひとり、いた。最初は少し逃げようとする様子だったが、衰弱していたのか、か細い声で鳴くだけで、動かなくなった。鳴いているのだから、生きてはいる。けれど、動かない。怪我をしているのか、もしくは、お腹を空かせて動けな