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自分の中に、嫌っている親の姿を見いだした時

皆さんは、自分の意図に従って行動したはずなのに、まったく意図せぬ形で相手に受け取られて誤解され、悩んだことはないでしょうか。

こうした誤解は、しばしばコミュニケーションスキルや文化の違いなどで示されることが多いかと思います。しかし見逃してはならないのが、潜在意識、いわゆる無意識下のインプットです。

意外にありえるのは、自分の中にいる「脳内親」――小さい頃から親にインプットされて育った人の脳内に住んでいる、まるで別人格のような自分――の存在です。

こうした「脳内親」が自分の無意識下に住んでいると、その脳内親が自分を無意識のうちにコントロールし続けます。

その結果、自分がよかれと思った行動が、相手にとってはまったく違った形で受け取られて、その結果嫌われて不都合な状態が生まれる、といった事態が生じます。いわゆる「自己不一致」です。

■誰もが持っている「ほんとうの自分」で豊かに生きたいという願望

本来、自分自身は自分の素直な気持ちに従った行動をし、それによって豊かな生活を送りたいという欲求があるはずです。

いわば「ほんとうの自分」。この「ほんとうの自分」は、無意識のさらに奥底に確実にいて、脳内親をいつか乗り越え、統御し、「ほんとうの自分による行動が、素直に表出する状態になろう」と画策しています。

このような「自己一致」――自分のほんとうの気持ちが自覚でき、それをアサーティブに行動として表せる状態――をどのように実現していくのか? 私は10年以上にわたり、「DNAアクティベーション」そして「アデプトプログラム」から始まる西洋形而上学の学びを進めてきました。

この学びの道は「PATH」とも言われますが、必ずしも簡単に理解はできない道です。ですがその簡単ではない道をじっくり歩むことで、私は自分の中にどんな意識が住んでいるのか、それらはなぜ自分の中に住んでいるのか、そしてどうすればそれらを統合して生きられるのか――、これらのことが、少しずつ見えてきたような気がしています。

以前、私はとても大切にしている人に誠意を持って接していたにもかかわらず、どうやらまったく傷つける行動を取ってしまったことがありました。なぜだろうと苦しみながら、自分のハートに向かって「どうして?」とひたすら問い続けました。

ハートが痛んでいる個所にずっとずっと「どうして?」と問いかけ続け、数日か経過した後のことでした。自らの内側に、確かな気づきがやってきたのです。

それは、自分の頭の中に住み続けている「脳内親」の存在でした。脳内親が、自分の意図に反して相手を傷つける行動を取っていたのでした。

私の脳内親とは、私を手元にとどめてコントロール下に置きたい母親の象徴であり(=他者とつながるのを妨害する)、また他人に嫌みや皮肉を言い続ける(=他者より優位に立とうとする意識の表れ)父親そのものでした。

私はこの時に、自分の肉体のDNAの中に、確実に自分の親のDNAが組み込まれていることを自覚しました。またさらには、そのような自分を50年近くにもわたり、ひたすら拒否し無視し続けてきた自分を自覚したのでした。

■「自分の影」を無視していると、制御できぬ行動を招く

アーシュラ・K・ル=グウィンが記した少年向けファンタジー小説「影との戦い」には、自己を破壊し大切な人を傷つけるに至った自分の傲慢な側面(=影)と対峙する青年魔術師の姿が記されています。

私は、自分の「影」に振り回されている青年魔術師そのものではないでしょうか。その「影」とは、徹底的に自分が嫌ってきた母親・父親のまったくの相似形である「もう一人の自分」であり、自分の中に住み続けてきた「脳内親」です。

認めることができず無視し続けてきた自分の側面は、必ずと言って良いほど暴走します。

大切な人を傷つけてしまった私は、自らの脳内親の存在を認め、親にすっかり似ている自分を認めることにしました。

その瞬間に、自分の内側から――その理由や意味は未だ分かりませんが――、「世界が分かる」という声が聞こえてきた気がしました。そして、心からホッとする、癒やしのような感覚が湧いてきたのです。

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