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約1か月、放浪の旅をしてきた目的は、イケてる人たちに会って、影響を受けて、独立のエネルギーを高めるというものです。

そして旅の締めくくりに最高にイケてる人物に会うことができました。


最後に行きついた和歌山県田辺市というところは、人口7万人の田舎町です。

なぜ、そんなところに?というと、息子がこの4月から就職するから引っ越しの手伝いも兼ねて…です。


就職…

ある工務店に…


息子は元来、「ものづくり」が好きでも得意なわけでもなく、職人なんかには程遠いタイプで、不器用だし、おとなしいし…家づくりなんか1ミリも興味のない人間でした。

じゃ、なんでそんな田舎町の小さな工務店に???

と家族の誰もが思ったんです。

でも昨日、その疑問が氷解しました。



実は、その就職先の社長さんからありがたいことに声をかけていただいて、お食事の接待をしていただいたんです。

で、その前に会社の見学もさせていただきました。


実はどんなところで働くのか興味深いなぁ…とこの地に来た時には思ってたんですが、まさか息子の就職先に親がしゃしゃり出てきて、従業員の方々にご挨拶させていただいて「息子をよろしくお願いします、ちょっとそちらの事業のプレゼンしてください」なんて無粋だし、ちょっと過保護かな、息子も恥ずかしいかなと思って、遠慮していたんですが、まさか社長さんの方からお声を頂戴したものですから、うれしくなっちゃって、僕も妙なハイテンションでおかしくなって…



いやしかし驚きました。

何からなにまで…


まず、なにより最高だったのは従業員の方々です。

会う人、会う人、むちゃくちゃ最高の笑顔で挨拶してくれるんです。

そして事務所に案内されると、10人ぐらいいたのかな、そこにいた従業員の方が全員僕の前に出てきてくれて、並ばれたんです。

で、その全方位笑顔砲撃に圧倒されました。


次に全員が順番に僕に名刺を渡してくれました。

全員、ニックネームがついていて、名刺にもちゃんと書かれてあります。

超元気なんです。

みんな死ぬほど愛想がいいんです。


何これ?


あまり経験したことのないプレゼントマインドエネルギー


よその急に来たおっさんになんでこんなにもてなしてくれるの?

ってなったんです。


いや考えてみてください。

春からやってくる新入社員のオヤジが会社にあいさつにやってきた…

「よろしくお願いしま~す」

って一瞥したら終わり。はい、仕事仕事…

が普通ですよ。


少なくとも僕の人生では、そういう人としか仕事してきませんでした。


衝撃のもてなしで、僕も気持ちよくなって、必要以上に饒舌になってました。



なるほど…

売れるはずやわ~

です。

和歌山県南部地方一帯では、圧倒的シェアを誇り、家づくりだけでなく、デイサービスなどの介護事業、そして発達障害児の支援事業(児童デイサービス)なども展開されており、そちらも地域ではナンバーワンの実績をあげられているんです。

そもそもこの田舎地方で、ジャンルの異なる事業を複数立ち上げてその集客力。

どんなビジネスモデルなんだろうと興味があったんですが、今日納得いきました。


理念が最高だからです。


そして、全社員が実践しています。


自尊心を育みあいます

未来を見せつづけます

自己責任で向かいます

変化することを楽しみます

全人類最高の「ありがとう」を頂きます

「あっとうてきにいい人たれ!」


むちゃくちゃ素敵じゃないですか?

そして、地元に貢献したい

地域を活性化させたい

関わる人すべてを幸せにしたい…

そんな実践をリアルにされて地元民から支持されてるんです。



ほら、人が集まるわ…っちゅう話です。


たしかにこの歓迎のされ方をすれば、それがどんなジャンルの仕事であれ、みんなこの人たちと働きたいって思うわなぁ…って。

そして、この社風をつくった社長さんを超尊敬してしまいました。


社長さんはおっしゃってました。


とにかく自尊心を尊重しあう空間にする

まじめにふざけて仕事する


とにかく、社員さんがみんな若い!

ピチピチしてて、圧倒的に新発想のオーラがある。

まったく従来のいわゆる「家づくり」の会社のイメージとは一線を画した斬新な組織モデルがそこにはありました。


新入社員の採用もユニークで、実際に1日体験してみて、そのうえで、一緒にかかわった社員さんたちがみんなでディスカッションして誰を採用したいか(一緒に働きたいか)を決めるんだそうです。

社長さんや人事担当の人の一存で採用を決めてるんじゃないんですって。

そうんなふうにして、息子を選んでくれた…


なーんて聞かされると、こっちもむっちゃ嬉しいものです。


聞けば社長さんは、コーチングを学ばれているという…

やはりか…

ということで、プロのコーチ同士。

話が弾む弾む…

特に人づくり、組織づくり…そして生き方、人のあり方、夢、仕事観…

そこにはポジティブ言葉しか行き交わない。

共通言語で話せるのって、こんなに楽しいんだ…

っていうぐらい、あっという間の時間でした。

もうプロコーチ同士ですから、互いの傾聴力が半端ないんです。

相手の話を引き出すのが上手すぎて、ついついこれまで人に話したことにないようなことまで自己開示させられていたりしちゃいました。


ずいぶんと刺激をもらいました。

僕自身がめちゃくちゃ学ばせてもらい、本当にありがとうございました。

苦手なジャンルの仕事でおそらく息子は、これから苦労することでしょう。でもこんな人たちと働けるならば、安心して任せられます。





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