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発達障害についてもっと理解する
まず、あなたが発達障害かどうか調べたいと思います。
直感でいくつ当てはまりますか?
□ 何かをするときは一人でやるほうがいい
□ 同じやり方を何度も繰り返していることが好き
□ 何かを想像するとき、イメージを簡単に思い浮かべることができる
□ 自分では丁寧に話したつもりでも、話し方が失礼だと周りの人に言われることがある
□ 他のことが全く気にならないくらい、何かに没頭してしまうことがある
□ 他の人が気がつかないような小さな物音に気がつくことがある
□ 車のナンバーや時刻表の数字など、特に意味のない情報に注目することがある
□ 相手の顔を見てもその人が考えていることや感じていることがわからない
□ あることを、他の人がどのように感じるかを想像するのが苦手
□ 他の人の考え(意図)を理解することは苦手
半分以上当てはまった方いますか?
はい、あなたはアスペルガー症候群かもしれません。
ではこちらはどうでしょう?
□ 詰めが甘くて、仕上げるのが雑なことがよくある
□ 作業を順序立てるのが苦手
□ 約束や、しなければならない用事を忘れることがよくある
□ じっくり考える必要のある課題に取り掛かるのを避けたり、遅らせたりすることがよくある
□ 長時間座っていなければならない時に、手足をそわそわと動かしたり、もぞもぞしたりしてしまう
□ 何かに駆り立てられるかのように活動的になったり、何かせずにいられなくなることがよくある
□ 仕事をするときに、不注意な間違いをすることがよくある
□ 直接話しかけられているにもかかわらず、話に注意を払うことが困難なことがよくある
□ 物を置き忘れたり、どこに置いたかわからなくなって探すのに苦労することがよくある
□ 外からの刺激や雑音で気が散ってしまうことがよくある
半分以上当てはまった方?
あなたは、大人のADHDかも…です。
ん?
これで決まるの?
でもね、けっこう思いのほか当てはまった方っていらっしゃるんじゃないかと思うんです。
これ、自分は発達障害かもしれないと思って回答するのと、ただの性格判断と思って回答するのだと、違ってきません?
こんな感じで診断されるんです。
これどうでしょう?
バイアスが働くんですよね。
血液型性格診断と一緒で。
発達障害とは、風邪やインフル、新型コロ助のように0か100ではなく、グレーゾーンが大きいんです。
例えば、誰にでも気分の波ってありますよね。
発達障害の症状って、生活環境や人間関係などで症状が強く出る場合もあれば、不自由がないまま過ごせる場合もあります。
『あの人は几帳面でいつも趣味に没頭している』
とか
『あの人は忘れっぽい人だけど、人当たりはいい』
などというように、人には個性があります。
発達障害とはその個性の波が強すぎるために、周りに迷惑をかけたり、自分ができないことが浮き彫りとなって生きづらさを感じていたり、うまく世の中が渡れずに困っている状態のことをいいます。
人間誰しも自閉症的な部分やアスぺ的な特徴って、多かれ少なかれ持っているのが普通で、程度の差なんです。
なので、アスペルガー症候群、ADHDのチェックリストで数が多く当てはまったからといって、現在までの生活で不自由を感じていなければ全く問題はありませんので安心してください。
では、もうひとつ心理テストやります。
これも直感で、当てはまる数を数えてください。
□ 叱咤激励されると圧倒されて固まる
□ 落ち込んでいる同僚がそばにいると自分も落ち込む
□ 頭痛など、痛みに敏感なので「いつもどこか痛いよね」と同僚に言われる
□ 忙しくなると猛烈に「ひとり」になりたくなる
□ 部屋の明るい照明、食べ物などのにおい、服のゴアゴア感などを感じやすい
□ いろんなことを想像したり、物事をじっくり考えたり、好きなことを思い浮かべたりする
□ 人の会話・ドアの開け閉め・電話の音・足音など、職場の大きな音が嫌い
□ 映画鑑賞、仕事中でも不意に現れたアートや音楽に激しく心をゆさぶられる
□ 自分が正しいと思うことをしたい。自分に誠実でありたい
□ 不意に現れたり、声をかけられたりすると、すぐビクッとする
□ 上司に「〇時までに、あれとこれを大急ぎでまとめて」と急かされるとオロオロする
半分以上Yesだった人?
HSPかも…です(笑)。
HSPとは以前に何度も僕もブログで書いていますが、Highly Sensitive Personの頭文字を取って「HSP」、要は「敏感すぎる人」や「とても繊細な人」「感じやすい人」のこと。
別にこれ、発達障害ではありません。
この繊細さん(敏感さん)は、生まれ持った気質と言われています。
5人に1人入るそうですよ。
動物や虫でもいるそうです。
アスペルガー症候群・注意欠如多動症(ADHD)は、発達障害。
HSPはただの生まれつきの気質で、発達障害ではない。
さて、本質的に何か違いますか?
周りの人がぜんぜん気にしない些細なことを感じ取ってしまうHSPの人たちは、幼い頃から、自分だけどうして出来ないんだろう、どうして私は人付き合いが苦手なんだろう、生き辛いなと悩んでいる人が多いんです。
要するにHSPは、空気を読みすぎてしんどい人たちです。
発達障害は、空気を読むのが極端に苦手です。
特徴は違いますが、特徴の違いなら私たちは、みんな違うじゃん!
同じ人はいませんよね。
だとすると、なにか違いますか?
よく性格診断テストっていうのもあります。
僕は、心理カウンセラーをやっていますので、こういった性格の特性をイメージしながら、カウンセリングをしたりするんですけど…
ところで発達診断ってどうやるか知ってますか?
K式発達検査
乳幼児精神発達診断法
津守・稲毛式乳幼児精神発達診断法
遠城寺式乳幼児精神発達診断法
デンバー式発達スクリーニング検査
ミラー式発達スクリーニング検査
田中ビネー知能検査
そして
PEP-3は自閉症の特性、
K-ABCも思考の偏り
WISC-4は知能検査・・・
これら…全部心理検査です。
ざっくり言うと、いろんなことを質問したり、真似させたり、絵を描かせたり、積み木積ませたり、絵を描かせたり…
その時の反応で「こういう反応したら何点」ってルールがあって数値化するんです。
こういう検査ってね、本人が嘘をつくと結果が変わるということです。
介護認定みたいなもん?…なんです。
病気だと、血液検査や尿検査、細胞を採取したり、CTやMRIが示す「データ」で本人の意思に関係なく、客観的に病気を診断することができます。
でも発達障害は、本人に聞く、親に聞く、行動の特徴を見る…
診断に絶対性の客観的データがないんです。
僕が何が言いたいのかというと、やっていることは「性格診断」も「動物占い」も「発達
診断」も大して変わらんでしょ…ってことなんです。
血液型でタイプ別性格診断
と変わりません。
僕は発達障害の定義を否定してるわけではないんですが、個人に応じた教育や支援をするという意味においては、障害があろうがなかろうが、人としてのマインドとしては、同じだ!ということが言いたいんです。
「僕は発達障害ですから!」
といって何やらそれを盾にしてる人がよくいます。
発達障害だから…だから何だと言いたいのでしょう?
僕を特別視してください!
と言いたいのでしょうか?
僕は発達障害であるという事実よりも、空気が読めない人、空気を読みすぎる人、2つ以上のことを同時に処理できない人、人と会うのが極度に不安な人、傷つきやすい人、鈍感すぎる人…
その人がどんな思考で、どんな感性で、どんな行動特性で、どんな価値観なのかが大事なのであって、それらを尊重した関りがしたいだけです。
「発達障害」などという属性は、別にどうでもいいんです。
発達障害の人は、日本にどれぐらいいるかご存じですか?
日本人の10%もいるんだそうです。
ちなみに左利きの人ってどれぐらいいるかご存じですか?
これまた10%だそうです。
つまり、発達障害の人って、左利きの人と同じぐらいの割合いるんですって。
だとしたらですよ。
右利きの人を普通っていいますか?
左利きの人は変わっていて、右利きが普通?
そんなふうには思わないですよね。
左利きもいて当たり前です。
だったら、発達障害じゃない人のことをなぜみんな「普通の人」って言うんでしょう?
発達障害の方の持つ医学的特性や特有の捉え方を理解し、それに応じた教育や配慮が必要であることには同意します。
ですが、人として特別な人ではないんです。
誰かと比べてできるかできないか
そんなことで人の価値をジャッジするのだけはやめましょうね。