プレイバックシアター初体験
先日、プレイバックシアターのワークショップを受けました。
初体験だったのですが、かなり衝撃でした。
プレイバックシアターって何かというと、私(クライアント)が自分の体験したできごとを語り、それをその場ですぐにアクターが即興劇として演じてくれるわけなんですが、なんというか非常に独創的な即興演劇みたいなものです。
それを観ることで、共感や気づき、癒しをもたらしてくれるものなんだと理解しました。
そもそも心理カウンセリングやコーチングのセッションを生業としている僕にとっては、新たな世界観の発見につながるものでしたね。
はじめに自己紹介からはじまり、アイスブレイク的なワークがいくつかあって、「動く彫刻」というパフォーマンスがありました。
ある体験の僕の気持ちを即興で身体の動きで表現してくれるんですが・・・
これ、正直、何も知識がない人が見ると…
すげーぇ!
と感じる人と
なんじゃこりゃ?
と完全に2極化するだろうな…
というのが感想です。
僕はそもそも芸術とか美術とかにほとんど興味関心を示したことがないんですが、はじめて少し分かった気がしました。
これ、まさにピカソの抽象画やん。
よく、意味不明なオブジェとか彫刻とかありますよね。
僕、いつもなんじゃこれ?
って思ってたんですが、要するに理屈でしか物事を考えれない人には、
「鑑賞の仕方が分からない」
「子どもの絵やん」
「そもそも何を描いてんねん!」
の世界観なんです。
それをクライアントのある時の感情の在り様をアクターが憑依して、数秒の動きで表現する。
完全なる右脳の世界です。
そして次は、ストーリー
僕が記憶にある過去のある出来事を語ります。
その話を聴いたアクターの方が、即興でその場でその時の様子を演じてくれるんです。
完全に僕に憑依して…
これを鑑賞することによって、その演劇に感情移入し、当時の自分に返ったり、新たな気づきであったり、仮想的に求めていた自分をとりもどしたりすることができるという、かなり高度なセラピーになり得ると思いました。
私たちアドラー心理学系のカウンセラーは、カウンセリングの手法の中で、「早期回想」という手法を使うことがあります。
子どもの頃の強烈な記憶の思い出を読み取ることで、その人の現在の様子や課題を浮き彫りにするというものです。
これに近い効果があり、それをより「映像化する」ことにより、頭の中を鮮明にする効果があるなぁ…と感じました。
ただし僕が思ったのは、これ催眠効果に近くて、より純粋に左脳の働きを無視して、感情移入しながら受け止められる状態をつくることが不可欠であるようにも思いました。
そのためには、強力な左脳タイプの方は、事前にこのプレイバックシアターの目的や効果をしっかり理解させていないといけないでしょうね。
それにしても驚きなのは、アクターの傾聴力です。
僕は、まあまあ長いストーリーを3本も話したんです。
それを事細かくアドリブも加えながら再現するんです。
普通、覚えられます?
これができるのは、僕の話を聴きながら頭の中で僕の頭の中の映像を共有しているからにほかなりません。
僕の話を、映画を見るようにストーリー化して映像で理解しているんです。
強烈な想像力です。
僕は心理カウンセラーなので、この傾聴力こそが商売道具なんですが、まだまだ僕はプレイバクシアターのアクターには遠く及ばないことを思い知りました。
この右脳力を最大の武器とする実践…
勉強になりました。
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