消極的・慎重な子どもへの声かけ
<指導者の間違った声かけ>
小学校のリトルリーグやサッカー少年団などで「攻めろ!!もっと前でろ!!」とやたら積極的に行動させることを促す指導者っていますよね?
みなさんはあれ、どう思いますか?
「守ってばかりでは勝てない」そういう気持ちもわかります。
しかし選手それぞれにあった声かけをしなければ、本当のチカラを発揮できず、結果的に負けることになります。
チームの中に、1人くらいは積極的になれない子っていませんか?
もしその子が積極的ではなく「慎重な性格」だったとして、指導者が試合の状況しか考えずに「とにかく打ちに行け!!」「もっと攻めろ!!とにかく走れ!!」なんて言ってしまったら、その子の性格や気持ちに反するプレーになります。
選手の個性や持ち味を生かした声かけが、指導者が行うべき指導なのです。
<自信のないことに100%のチカラが出せない>
ちょっとした例え話をしましょう。
あなはた大事な用事で県外に向かっている最中です。しかし初めて走る高速道路で車が故障してしまいました。そこを通りがった親切な人が、「急いでるんだろ、俺の車使っていいぞ!!」と大型トラックを貸してくれました。さあ、あなたはこの大型トラックで急いで高速道路を走り、目的地まで時間通りにたどり着けるでしょうか?
「いやー・・ちょっと自信ないな」ってなりませんか?
慎重な子に、一方的な感情や思考で「積極性」を求めることはこれと同じです。
「この大型トラック180km出る!!絶対に間に合う!!ダッシュだ!!急げ!!」
「いや、危ないでしょ」って思いますよね。そして180km出さないですよね?
これと同じことを多くの指導者がしているのです。
<価値観を理解して最適な声かけをしましょう>
では消極的な子や慎重な子で同じような場面にどんな声かけをしますか?
指導者や保護者の方が「今が攻める時だ!!」と思っているときに、どんな声かけをすれば、その子は100%に近い攻め方ができるでしょう。
まずは慎重という性格を肯定してあげましょう。
「○○(名前)は、しっかり状況を見ていつも最善の結果を出す。だから目の前のチャンスを、○○のやり方で確実に決めてこい!! いつも通り頼むぞ!!」
これで充分です。
名前を呼ばれているだけでも、人間は親近感を感じるものです。
そして自分を信じて期待してくれているという事実。
自分のことを認めてくれているという事実。
これだけをしっかり伝えれば、選手やお子様は自分のチカラを発揮して、きっと良い結果を出してくれるでしょう。
<最後に>
今回は消極的・慎重な子への声かけについてお話ししました。
もちろん積極的な子には、それにあった声かけが必要です。
その子のことを理解して、最善の声かけをしてあげてください。
それだけで集中力と自信は格段に向上します⤴︎⤴︎
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パーソナルトレーニングスタジオVision 福島悠祐
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