死ねばいいのに
ご無沙汰しております。ここ数日どっぷり読書していて、更新が途絶えました笑。
本日は…いえ、本日「も」、京極夏彦先生の物語です。
「死ねばいいのに」の簡単なあらすじになります。鹿島亜佐美という、一人の女性が亡くなりました。「彼女のことを教えて欲しい」という男が、鹿島亜佐美の関係者を訪ねて回ります。お話は関係者ごとに視点が変わり、クライマックスへ。
大変失礼ながら、「死ねばいいのに」という作品名、そして「京極夏彦」という名前に騙されました笑。ミステリーだとは思うのですが、人間の根本的な部分をひどく震わされます。人が寿命を終えて亡くなる時と、殺されてしまった時とではまた「死」について、受け取り方が違うのだろうな。
わたしが彼女の関係者だったなら、どんな気持ちになったんだろう。
わたしが彼女だったなら、どんな気持ちを抱くのだろう。
現代社会の歪んだ部分や、だからこその優しさ。人間模様がとてもリアルに描かれています。本質的な部分を何度も何度も何度も考えさせられるので、是非読んでいただきたい本です。
私は1度だけ、鹿島亜佐美と同じ気持ちになったことがありました。
おやすみなさい。