学校と私(7)
とんでもなく久しぶりに続きを書きます。
(1)から(6)は時間のある時に
目を通していただければと思います。
前回は自身の部活動についてつづりました。
-進路へ向けて-
学校に行きたくないにも関わらず、なんとか通い続けている時期。
あまりもう覚えていないが、
中2の後半だったか、そのあたりで徐々に進路についての話が
学校では話されていた気がする。
自分は学力に自身のかけらもなかったので、
得意な事で進んで、内申点でどうにか行ってやるという、
変な根性があったと思う(今思うとそれもどうかと思うけれど)
閉鎖的な町に住んでいたのもあって、
行ける高校にも限りがあったのは明白であったけれど、
「どうしよう・・・」とすごく悩んだ記憶がある。
ただそれよりも、自分が”どうにもこうにも”
今のこの同級生の何人かと同じ高校に行くことで、
またいじめられるのでないかとか、はぶられるのではないかとか、
自分の身の上が知られて変な目で見られるのでないかなどの
「不安」の方がはるかに大きかった
ただ、自分には絵の勉強をしたいという想いがあったのもあって、
美術に特化した学科のある高校に進学することを考え始めた。
その高校には数回デッサンを受けに行き、
選抜されれば合格というイレギュラーな受験方法が存在した。
その受験を知ってから本格的に絵の描き込みに向き合い
美術部の活動と並行して、学校に居られる時間ぎりぎりまで
描く事に集中した。
美術の担任も厳しくも優しくも真剣に寄り添ってくれていた。
その高校は自分の住んでいる町の外の高校で
自分を知る人が誰もいない学校だったため、
「不安」はつきものであったけれど、
当時の自分は、美術の道に少しでも近づけることが
嬉しかったのもあるが、
この人たちがいない場所に行ける事も同じように
希望を抱く勢いだった。
秋から冬にかけてデッサンを受けにいき、
奇跡的に合格をいただいて無事の高校進学が決まったことで
本当にひと安心の気持ちでいっぱいであった。
もう何も背負う必要なと思えたのだった。
(続く)