転職活動が10年ぶり
戦績39戦25敗
さて、爆誕した40代独身ニートの活動状況を説明すると、およそ39戦25敗中である。
残りは選考中なわけだが、まず書類審査が通らねぇ!網戸で侵入を阻まれる蚊のごとく、35歳以下の壁や大卒の壁に阻まれてはお祈りメールが届く。こんなに四方八方から祈られたら小さな山村の神くらいにはなれる気がしてきた。私が山村の神になったあかつきには、村民全員にソウルシリーズのプレイを義務付け、フロムゲーの布教を広める事を教義としよう。宇宙は空にある。
目下、一般事務、総務職での募集を舐めるように応募しているが、ほとんどの業種において事務職は裏方部隊なので、まずは、営業職や販売員など、契約を取って金を運んでくる実働部隊が必要とされ、事務職の人員補充優先度は最後になるわけだ。
結果、募集1名の枠に30名の応募とかになってるらしい。更にコロナの影響で採用率が2~3割から更に下回り1割程度まで落ち込んでいるとも。電話面談した転職エージェントのにいちゃんが言ってた。
前職を退職する時に「まぁ、こんな時期だし、焦らず暫くは家事の腕でも磨きながらゆっくりすれば?」と言ってくれる方もいたが、そうも言っていられない事情があるわけで。
「40歳、無職とは一緒に暮らせませんww」
「!」
待て待て待て。私は君が週3で通うほど愛してやまないラーメン屋のある町から離れられないというので、10年以上勤めた会社を辞めたわけだが?だが?あと、まだ正確には39だ。勝手に2ヶ月時を進めるんじゃあない。
一見ヒドイ言いように聞こえるが(実際ヒドイ)、立場が逆転したら、やはり「一緒に住めるのは嬉しいけど、先に就職してくれると嬉しいな…」とは思うので、我が家(仮)ではこの辺は男女平等なのである。
余りにも書類審査で落とされるので、応募の範囲を広げようと「お互いの休みが同じじゃなくても良いか?」と彼に聞いたところ。
「え?いいんじゃない?」
「あなたより帰りが遅くなる仕事でも?」
「問題なし!」
「帰ってからご飯作ったりとか難しくなるかも…」
「余裕ww俺一人暮らし歴長いし、何ならあきちゃんより家事出来るからww」
頼もしい。
晩御飯を作って彼の帰りを楽しみに待つという、ちょっと憧れの人妻ムーブは早々に「必要なし」と断じられた。まぁ、元から同居は共働きを前提としていたのでいいっちゃいいんだけどさ。
そしてまた求人狩りの夜が始まる
「このままお祈りされ続けて鬱になって、ブラック求人に引っかかって鬱になったりしてww」
「働かなくても働いても行きつく先が一緒じゃねぇか」
「このままだとずーっと結婚できませんねぇw」
「!」
くそう、悔しいがこの高学歴かつ業種を絞って順調にキャリアを積んでいる男からすれば、私のエントリーシートなどクソ雑魚ナメクジ同然なのだろうが、ナメクジにも意地ってものがある。
「見てろよ、6月中に内定勝ち取ってきてやらぁ!」
お祈りメールが一通、また一通届くたびに、リクナビNEXT、マイナビ転職、en転職、doda、indeed、はたらこねっと、ハロワ求人…内定を求めて転職サイトを渡り歩く。
ああ採用担当、あるいは人事担当。われらの祈り(メール)が聞こえぬか。派遣の釣り求人にそうしたように。われらに内定を授けたまえ。