私を(フェイク)月面に連れてって:映画フライミー・トゥー・ザ・ムーンのカマロSSとムスタング

当時のソ連より早く世界で最初に人類を月に立たせる1960年代・アメリカのアポロ計画で出発管制の責任者(オードリーの春日にも似た)チャニング・テイタムがNASA近くのダイナーで(山口もえ風な)PR会社のヤリ手社長=スカーレット・ヨハンソンに最初に出会ったのは 偶然のいたずらでした。
しかし2度目に会ったのは予算獲得に苦労していたNASAのPR活動を請け負った辣腕の女社長として、の彼女だったのです。

アポロ計画は1号機の火災事故で3人を失い、反発も大きかったのが、(もえ)の手腕により順調に予算も獲得、ケネディの公約実現のタイムリミットは何とかクリア出来そうだった・・・・・が、万が一にも失敗は許されない!

そこで(もえ)社長にとんでもないプロジェクトが課せられる。月着陸に失敗した場合に備えてバックアップ映像を全世界に配信するのだ。そのために月面そっくりなスタジオでワイヤーに吊るされた宇宙服の役者があの場面を演じる・・・・

実は当時から、あれはハリウッドで撮影された月面そっくりなスタジオ撮影ではないかという都市伝説が幾度も流布されていた。それを逆手に取ったのが今回の映画。つまりフェイクでありコメディー映画なんです。基本的には

しかも、宇宙飛行士の夢破れても NASAに従事する朝鮮戦争のエース・パイロットと詐欺まがいの商売で生き抜く術を覚えた女社長が一緒に愛機ムスタングP-51に乗り込んで大空デートを楽しんだ後には・・・・・

ラブ・ロマンスでもあり、コメディーでもあり、宇宙アドベンチャーも描いた贅沢な映画。デートに誘うならこんな映画がイチバンだとは思いませんか?

参考までに1969年当時、NASAの全面バックアップのもと、宇宙飛行士と魔女ジニーのロマンスを描いたテレビ番組「かわいい魔女ジニー、原題:I Dream of Jeannie)1970年までNBC」が日本でも毎週放映されました。宇宙飛行士のネルソンくんが不時着した南海の孤島で涙壺に閉じ込められた魔女ジニーを拾って帰ってきたから、さあ大変というドタバタ・コメディーでした。ハクション大魔王にも似たありえない設定はエリート宇宙飛行士とペルシャ衣装の魔法使いの美女という組み合わせ。

今回の映画もちょっとそんなテイストが感じられなくもない、・・・・ネルソン氏の愛車(劇用車)がポンティアックGTOのコンバーチブルだったのに対し、春日の愛車は同じGMの初代カマロSSのコンバチ。スカーレットヨハンソンのメイクもヘアも、なんとなくオフ・ショットのバーバラ・イーデン(ジニー役)を彷彿とさせると感じるのは私だけでしょうか?それとも狙い??

いかにも60sないい雰囲気の演出で、132分フルに楽しめる娯楽大作です。

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