もしも歴史が苦手で、「もし徳」を見ようか?迷っているなら貴方に勧めたい鑑賞ポイントは

小・中学校で日本史の時間が苦痛だった。
テキストや挿絵ではキャラクターが想像しづらくつまらなかった・・・・
もしも歴史教科書の挿絵を竹中やGACKTに差し替えたら、もっと楽しく勉強にも身が入ったかもしれなかったのに・・・・
映画館で見た予告編で絶対見ると決めていた「もし徳」は・・・・・

想像通りの楽しい作品だった。まるで三谷幸喜作品のようなノリ!
監督はのだめ・翔んで埼玉、テルマエロマエを手がけたヒットメーカー武内英樹とくればもう満足は保証されたも同然

サンマーク出版の人気原作と同じタイトル、作者はビジネス指南を多く手がけ、時代劇にも詳しい、よしもと出身の眞邊明人で映画用のシナリオは改めて再構成されたもの。

まあ、はっきり言って部分的には充分でないところも無いわけじゃなく・・・
・閣僚たちが官邸内を帯刀のまま歩いても銃刀法違反で捕まらない?
・明け方のテレビ局報道フロアに女性記者が一人でしかも居眠り中?
・密集した記者会見場にマスクなしの記者たちが溢れていた?
・坂本龍馬が写真と似てない??

そんなSNS的な瑣末なツッコミはどうだっていい!

なんと言ってもこれだけの歴史上のスターが一堂に会するのだ。こんな豪華なドラマが今後再び出現するだろうか??
圧巻は「のぼうさま」からアップグレードして風格も貫禄も様になっている
・野村萬斎の徳川家康!
・カッコ良すぎる織田信長!! 【GACKT】
・誰を演じても結局竹中直人になってしまう秀吉公・・・・
・山本耕史もハマり役で参戦!?

主演クラスの名優たちが覇を競う場でもある・まさに令和の関ヶ原でもあるのだ!
設定・あらすじは予告編にある通り、だが物語は中盤から思わぬ展開を見せる。いやこの顔ぶれならやはりこうくるか?! ここが見どころ・・・・俄然竹中さんらしさが際立ってくるパートだが野村家康との対比が際立ってくる場面でもある。

ゴジラで頭角を表した浜辺美波の地味な女性記者も見ているうち馴染んでくるから不思議なもの。そもそも女子アナ志望が叶えられなかった設定なので適役なのかも。他の女優は誰が扮していたのか結局エンドロールまでわからなかった。

この偉人たちとの別れをどう描くのか?
最後は綺麗にまとめられているが、家康の長いセリフは示唆に富んでおり、作者の思い・願いが込められた部分(撮影に4日も)なのでしっかりと味わってほしい。

江戸城を見下ろすロケ場所はミッドタウン日比谷ではなく毎日新聞社方向のようだ。どの現場もゴージャスで、きっと楽しい武内組の撮影風景だったに違いない・・・・そんな光景が目に浮かんでくるようだ。




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