見出し画像

洗濯ハンガーは、崩れるように半分に折れた

 毎日のように洗濯をする。

 洗濯機に洗濯物を入れて、電源を入れる。

 電気がついて、スイッチを押すと、ぐわん、という感じで回り始め、水も出る。

 それから、洗濯が終わるまで、時には沈黙したようになり、最後は体全体を細やかに揺することを続けて、脱水をして、それから止まる。

 ピー、というような音がして、洗濯が終わる。

 ガタン、と最後に少し大きめに揺れる。

 こんなに毎日、こんなに動いていて、いつ止まってもおかしくないと思いながら、動いてくれる。そうやって何年も経って、調子が悪くなって、動かなくなったりする。毎日、よく動いているなどと思っているのだけど、でも、壊れてしまうと、もう少し動いてくれないのかな、と勝手なことを感じる。

 それでも、洗濯機は、タフな機械なのは間違いない。

洗濯ハンガーの最初の崩壊

 洗濯をして、洗濯機を開けて、洗濯物を干す。

 洗濯物が多いと、洗濯ハンガーを2つ使って、さらに洋服をかけるタイプの洗濯ハンガーを2つ使う。それでも足りなければ、もう一つの洗濯ハンガーを使う。

 それは、物干しざおに固定されているタイプというよりも、一度は壊れてしまったものだった。

 洋服をかけるタイプのハンガーが8つ並んでいる洗濯物干しは、Tシャツなどを干すときに重宝するし、その方がやはり乾きが早い。だけど、洗濯ハンガーの方が、洗濯機よりも消耗がより早い。

 本当だったらステンレス製のハンガーだったら持ちがいいのだろうけれど、そして、買い換えるたびに、そのことを思ったりもするのだけど、でも、実際には値段を見て、ためらって、安い方のプラスチック製のものにしてしまう。

 それもあるせいか、どうしても耐久性に欠けるので、洗濯ハンガーは壊れてしまう。それほど強くつかんでいないのに、ウソのようあっけなく、崩れるように洗濯バサミが崩壊していく。こんなにあっさりと壊れるのは、ちょっと怖いくらいだ。

 3つ目の洋服をかけるハンガータイプのものも、上からぶら下げるフックのようなものが壊れた。その時点で、もう使えなくなったといってもいいのだけど、ハンガーの両端にもクエスチョンマークのようなフックがあって、それを縦にすれば、そのことで物干しザオに固定することができる。

 だから、壊れる前のハンガーと比べると、物干しザオの場所を多く使うことになるのだけど、一度壊れてしまっても、それでもまだ使うことができた。

 それもTシャツなどが大量に洗濯物として出る夏には、その壊れてしまったハンガーも使うことになった。それで、なんとか使い続けて、一年くらいは経った。

 まだ気温が高い日が続いている。

洗濯ハンガーは2つに折れた

 毎日、暑い。

 汗をかいて、たくさん洗濯物が出る。

 洗濯をする。 

 ハンガーに干す。

 1度は壊れた3つ目の洗濯ハンガーも使うことが多くなる。

 そのとき、時間がなくて、少し焦っていたせいか、そのハンガーにTシャツをかけるとき、いつもよりもちょっとだけ強く押したのかもしれない。と思った時に、その洗濯ハンガーは、真っ二つに折れた。

 地面と平行でまっすぐな姿勢だった洗濯ハンガーは、Vの字になった。

 それでも、かろうじて、つながっていたせいもあって、そのハンガーは、まだTシャツを下げて、その役割を果たしていた。

 だから、びっくりはしたのだけど、そのままにしておいた。

 ハンガーが折れたせいでTシャツは重なってしまったから、乾きはとても悪くなってしまったのだけど、それでもなんとか洗濯ハンガーとしての役割は果たしてくれた。

 ありがたかったけれど、もうさすがに買い換えるしかなかった。
 何年使ったのだろう。これだけがんばってくれたので、十分だった。


 妻が新しいハンガーを買ってきてくれた。
 その白い姿は、新しかった。




(他にも、いろいろと書いています↓。よろしかったら、読んでもらえたら、うれしいです)。






#買ってよかったこと #習慣にしていること #洗濯ハンガー #洗濯
#洗濯機 #修理 #工夫 #物干し竿 #生活 #暮らし #日常
#毎日投稿

いいなと思ったら応援しよう!

おちまこと
記事を読んでいただき、ありがとうございました。もし、面白かったり、役に立ったのであれば、サポートをお願いできたら、有り難く思います。より良い文章を書こうとする試みを、続けるための力になります。

この記事が参加している募集