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「年末と、第8波と、全国旅行支援」。2022.12.17.

    寒い。空気の冷え方が、すっかり冬になった、と思う。

 午前9時前に家を出て、駅に向かったら、途中で高校生と多くすれ違う。

 冬の格好になり、マフラーを巻いている姿が多い。

電車

 乗り換える時に、改札を降りて、次の改札に入ったところに除菌のためのアルコールのポンプが設置してある机がある。

 いつの間にか、そのポンプの大きさが明らかに2回り小さくなっている。今日も私一人しか使っていなかったし、だんだんなくなっていく前兆なのだろうか。

枯れ木

 最初に乗った路線も、次に乗り換えた電車も、少し窓が開いて、ずっと静かな車両のまま進んだ。

 目的の駅につき、降りる。

 曇り空。

 あちこちの樹木が、葉っぱがなくなり、枝がむき出しになっている。

 季節が、進んでいる。

第8波と、全国旅行支援

 気がついたら、また新規感染者が増えている。

懸念されるのは、致死率が低くなったとしても母数となる感染者が増加すれば亡くなる人の数は膨れ上がることだ。現に、ここ数日全国で200人以上の死者が出る日が相次いでいる。国内で累計5万人を超えたコロナの死者の6割強が今年亡くなった人たちで、感染力が強いオミクロン株が高齢者に流行した結果だろう。弱毒化しても感染が拡大すれば、お年寄りには危険だという現実がある。

 明らかに「第8波」に入っていると思われるのに、医療の体制が十分に整ったということでもないようなのに、そのこと自体が話題にならなくなった。亡くなる人が増えることに、すでにそれほど関心が向かなくなったのだろうか。

 いつも思うのだけれども、亡くなる人が高齢者中心だから、今のように、コロナ感染のニュース自体が減っているとすれば、社会の冷淡さは、アフターコロナでも、一層進んでいくように思う。

 どちらかと言えば、「全国旅行支援」のニュースの方が、熱を持って語られているようだけど、「第8波」になって、人の移動が増えれば、さらに感染者数が増えるのだけど、本当に、こうした方針のままでいいのだろうか、と思う。

 医療体制の充実が先ではないか、とずっと思っているのだけど、そんなことを考えているのは、やはり、どんどん少数派になっていくだけなのだろうか。

夕方

 いつもよりも、少し遅れて夕方の用事が終わって、午後4時半頃には、朝降りた駅に向かう。

 もう薄暗くなっている。
 明らかに、陽が短くなっている。

 夕方が早い。

 駅近辺は、それなりの人数で、平和な年末に見える。

ワールドカップ

 電車に乗ったら、ドアの上の小さい画面で、W杯のニュースが流れた。

 胸打ったスター達の涙
 占いインコ 予想はアルゼンチン
 決勝 主審 マルチニアク氏
 1986年 マラドーナ 独壇場 神の手、5人抜き。

 もうすぐ、ワールドカップも終わる。

 電車の外は、どんどん暗くなっていく。





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おちまこと
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