見出し画像

もち型ではなくおにぎり型の組織

こんにちは!3人目の育休をギフトタイムと思って過ごしています。

育休スクラの小田木さんのvoicyを聴いていたら、中原淳先生登壇のイベント「組織ぐるみの女性活躍セミナー」の案内があり参加したところ、これからの組織を考えるうえでとても重要になるお話が聞けました。自分が管理職としてできていなかった部分の気付きにもなりました。

中原先生のお話のうまさ、話した内容をすぐさまチャットにも流してテキストでも補足フォローがあり、「なるほど!」と感動の連続。具体と抽象をうまく行き来して、伝え方のプロでわくわくする時間でした。

女性活躍支援は組織の学び直しが重要

中原先生曰く、男性がこれまで気付かずに下駄をはいていたことから、組織ぐるみで女性に働きかける施策が行われることが重要で、女性個人の努力に期待してもうまくいかないことが多いそうです。

<女性活躍支援における課題>(中原先生のチャットより)

 1.経験格差・・・業務経験、中核業務
 2.メンタリング・フィードバック格差・・・助言
   +
 3.アンコンシャスバイアス(言葉にできない無意識のバイアス)への気づき
 

これらの課題を解消する為には、組織ぐるみで、管理職・リーダー層のジェンダー格差を是正する「学び直し」が必要だとお話されていました。

自分の会社でもここは人によってかなり意識の差があると感じています。アンコンシャスバイアスは誰しもが持っているのもので完全に取り除くことはできないとは思いますが、まずはこのバイアスの存在を知り、意識して振り返る習慣をもつことが重要だと感じました。

個人的には、女性側のマインドへのアプローチも重要と考えていたのですが、中原先生のお話から、組織面と個人の双方向アプローチが必要だと感じました。

自社に戻ったら、メルカリ社が無償提供しているアンコンシャスバイアスのワークショップを実施して、組織面へのアプローチも行いたいです。ファシリテーター向けPDFも無料配布しており、メルカリさん素敵です!


女性支援から誰もがいきいき働ける「おにぎり型チーム」へ

そしてこれからは女性だけにフォーカスするのではなく、女性も含め誰もがいきいきと働けることが大切というお話がありました。

<日本の人材市場をめぐる2つの難問>

 1.仕事人生が長くなる(長期間労働時代)
 2.圧倒的に人が足りない(人材不足)

誰もが人生一度は育児・介護・病気などで「ワケあり」になる可能性(マイノリティになる可能性) があり、これまでのようにみんな一緒の働き方はできなくなる時代になっていきます。

そうすると、全員が参加・貢献できるような、誰もがいきいき働ける職場・チームの実現が重要になってきます。

中原先生の例えが秀悦で、同質性で固まっていたもち型の組織から、一粒一粒個性が立っているおにぎり型の組織がこれからは必要というお話でした。

この多様な人をマネジメントすることは同質のマネジメントに比べると難易度がぐっと上がります。「多様なメンバーをどう率いてチームで成果を出せるか」マネージャーの役割として、目指すものをしっかり伝えることが大切ということでした。

特に「あなたが設定した目標は忘れ去られる運命にある」という言葉がグサリときました。この言葉を聞いて、一度言えば伝わっていると考えてしまっていところがあったと反省しました。目指すものホールドしておく為に、あの手この手で言い方を変えておにぎりを握り続けることを忘れずにいたいです。

心理的安全性が守られた場所で、よーいどんっと早く自転車をこぎ出せるように、そして転んでも大丈夫なようなチームづくりをしていきたいと思いました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?