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DNAは語る
色んな特集で取り扱われる、名字の成り立ち。
西村と北村は多いのに、南村や東村が少ないのはなぜか?
そんな問いを立てた特集があったが、なかなか興味深かったんです。
日照時間の長い、東や南に開かれた土地は山が北または西方面に背になるように作られたことから来ているという。
単純に語呂が悪いからではなく、意味があったとは!
名字はルーツを知る手がかりとしても広く知られてます。
約27万という世界有数のファミリーネーム、名字は実に様々な起源を持ちます。
①地名から由来の名字 - - 伊東、上杉、寒河江、千葉、成田、播磨、日野、藤原、本郷、毛利、柳川、吉見、等多数。
②職業から由来の苗字 - - 犬養、鍛冶、服部、矢作、弓削。
③職掌から由来 - - 衛門、帯刀、滝口。
④屋号から由来 - - 油屋、白木、高田、升屋。
⑤事象から由来 - - 小鳥遊、轟、鳴海。
⑥物象型(方向姓) - - 東、南、北側、西、辰巳、辻堂。
⑦名前から由来の名字 - - 源内、為貞、
⑧略姓型 - - 宗、追、物。
⑨信仰から由来の苗字 - - 神、三輪、釈。
⑩合分型 - - 小此木、粂、麿。
⑪カバネから由来の名字 - - 直、臣、連。
⑫芸名から由来の苗字 - - 幸若、善阿弥、錦城斎。
⑬複姓型 - - 長曾我部、疋田斎藤、笛川辺。
⑭外来型 - - 百済、高麗、秦。三都主(サントス・ブラジル国籍からのサッカー選手)。
※出典:名字・苗字の由来・ルーツ発見
自分の名字からそのルーツを浮き彫り出すことも可能で、
何百年という月日を遡ることは実にロマンのある作業ですね。
が、言っても”辿る”に限られており、人類悠久の歴史からするとごく最近の、そして日本国のみという極めてローカルに限定した話です。
なんども本ブログであげているDNAで明らかにされる自身のルーツというものに比べては、スケールとダイナミズムが異なる。
アフリカから旅立った人類はどのような道を辿って今の地に辿り着いたのか。
なぜ、南米の原住民、アメリカンインディアンはアジア系の顔をしているのか
天敵であったヒトラーとアインシュタインが同じルーツを持っている?
ナポレオン、三国志の曹操、世界史を彩った人物のルーツ
そんな壮大な問いとテーマに応えるのがDNA。
DNAによって、皆兄弟と謳われた人類の家系図が出来始めているのだ。
いや、人類だけではないようだ。
国立科学博物館 絶滅危惧種で世界最大のカメであるオサガメは日本の近海に来る個体の多くが西太平洋の赤道海域で生まれていることを突き止めたという。
死んだ16頭のカメのミトコンドリアDNAを解析したらしい。
今後のオサガメの生態の解明や保護に生かすとのことだが、DNAの解析が人類史のみならず、生命史、ひいては宇宙史にも繋がってくると期待したい。
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