〇〇と僕『よ』~夜更かしと僕~
最近、夜更かしができなくなってきた。
というか、意図的にしないようになった。
なぜならば、体調を崩すからだ。
8時、朝ドラに合わせて起床。
そこから仕事をしてみたり、飯を食ってみたり、本を読んでみたり、ビールを飲んでみたり。
そんなこんなで夜23時には体力の限界。
歯を磨き、急いでベッドに飛び込む。
若い頃はよく夜更かしをした。
というか、朝と夜が完全に逆転していた。
なぜならば、バンドマンはそういうもんだと思っていたからだ。
夜20時起床。
風呂に入ったり飯を食ったりして、23時に出勤。
関東以北最大の繁華街、夜の街すすきのでアルバイト。
ホストでも客引きでも黒服でもない。
僕が働いていたのは24時間営業のおにぎり屋さん。
誰が来んねん!と思うだろうが、すすきの中心に昔からある有名なお店だったので、夜中でも大賑わい。
お客さんの半分はホスト、客引き、黒服。残り半分はキャバ嬢とホステス。
ホストとホステスの愚にもつかない愚痴を聞きながらおにぎりを握り続け、朝8時に退勤。
転がる酔っ払いの亡骸を避けながら帰宅。
その日の夜が休みの場合は、着替えを準備して10時開店のスーパー銭湯へ向かう。
サウナと水風呂を行ったり来たりして、13時に銭湯を出る。
それからCD屋、本屋、楽器屋を巡って夕方帰宅。
そこから楽器を持ちスタジオでバンド練習。18時から20時まで2時間練習。終わるとそのままスタジオの隣にある焼き鳥屋で酒盛り。
あっという間に24時。
メンバーといる時間は、練習しているよりも飲んでいる方が長い。
その後バイトが終わった別のバンドの友人と合流。
「閉店ガラガラ!帰った帰った!」ってな具合にお店から締め出された後は、狸小路という商店街で3次会。
決まって必ず1丁目。
そんなこんなで気付けば朝日が登り、人が歩き始める。
サラリーマンが僕らに向ける最大限の軽蔑の目を受け取ったら、長かった酒盛りもお終い。
10時開店のラーメン屋で〆て、ようやく帰宅。
就寝。
もはや夜更かしどころではない。
今考えるとめちゃくちゃだが、当時はこれが日常茶飯事だった。
そんな生活を脱し、約6年前から朝起きて夜に寝る生活を始めた。
そしていま、23時には目が開かなくなるようになった。
ようやく人間になれた気がする。
僕はこれからも毎日8時間寝る。
やりることが終わらなかろうが、誰になんと言われようが、僕は毎日8時間寝る。
なぜならば、体調を崩すからだ。
『Fishmans / ナイトクルージング』を聞きながら
FJALLRAVEN by 3NITY TOKYO 池守