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絵本『老犬じいさんが教えてくれた大切なこと』イラスト制作裏話 その6

絵本『老犬じいさんが教えてくれた大切なこと』のイラスト制作裏話の第6回目です。

このお話しがこれから絵本を描こうとする方の参考に少しでもなればと思います。

さて、鉛筆での下書きが一通り終わったので、これからペン入れです。

私は、色鉛筆で色塗りをする前に、描いた絵の輪郭に対して一通りペン入れをします。

色鉛筆画は、その柔らかなタッチを活かし、輪郭を描かない手法もありますよね。

私の場合は、漫画や浮世絵などの線画による絵に対して、魅力を感じているので、ペンで輪郭を描いてから色塗りをしていきます。

ペン入れに使用するのは、ミリペンです。

ミリペンは、ミリ単位の線幅が描けるペンで、主に漫画やイラスト、製図などに使われるサインペンの一種です

1.0ミリ、0.05ミリ、0.03ミリなどのミリペンを使います。

この作業においては、下書きではうまく描けたと思っても、ペン入れをして、消しゴムをかけたら、あれ⁈と思うことが時々あります。

なんか、ペン入れの時には、下書きほどの魅力がなくなっちゃったなぁという感じです。

これに対する解決策はいくつかあるのではないでしょうか。

技術のある人の中には、下書きはあまり丁寧には描かず、ペン入れの時に本格的に描くという人もいます。

そうすることによって、活き活きとした線が描けるというわけです。

中には、下書きを全く描かずにペンで描く人もいます。

私の場合は、そこまで自信はないので、下書きをなるべくペン入れの完成図に近くなるように、しっかり描き込んでいきます。

ペン入れをしたら、消しゴムで鉛筆の下書きの線を消していきます。

下書きと、ペン入れして消しゴムをかけた後の誤差がなるべくないように、シャーペンなども使いしっかりと下書きします。

そうしてやったとしても、いざペン入れが終わると、あれ⁈という絵も中には出てきます。

もう、そうなったら、色塗りの段階で、色鉛筆による描写でカバーするという手段もありますね。

完成したペン入れです。

さあ、ペン入れも完了しました!

いよいよ、仕上げの色鉛筆での色塗りに入っていきます!

次回に続く…。


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