月花舎・ハリ書房オープンに寄せてー小説「手探りの夢のかけら」
『月花舎・ハリ書房』
東京千代田区神保町、靖国通り沿いのビルの看板の一角にその文字が輝いて見えている…。2024年4月にオープン予定の月花舎・ハリ書房の内覧会に足を運んだ。
広々とした店内、粋な内装やアンティークな家具など、随所に四谷茶会記の面影も感じさせてくれる。
素晴らしい空間を今回も作ってくれているマスター福地さんはいつものように穏やかに出迎えてくれた。
『月花舎』…この言葉を初めて福地さんの口から聞いたのは、今から40年近く前になるだろうか…私も福地さんも高校生の頃