絵本『老犬じいさんが教えてくれた大切なこと』のイラスト制作裏話 その7
絵本『老犬じいさんが教えてくれた大切なこと』のイラスト制作裏話第7回目です。
このお話しがこれから絵本を描こうとする方の助けに少しでもなればと思います。
さあ、いよいよ色塗りです。
作者田中さんからは、あまりカラフルにするのではなく、シンプルに…という要望。
というわけで、色鉛筆でシンプルに色付けしていきます。
老犬のベージュ系の色合いに対比するように、だいすけの服装は青系の色合いに。
今回は、色塗りを完成したページから、出版社のほうに送ってくださいとのことでした。
完成原稿をそのまま送るのではなく、スキャンして画像データとして送るというわけですが…
ところがここで、問題発生です!
私の色鉛筆イラストは、スキャンすると色鉛筆のタッチが飛んでしまうのです。
ここまで、順調に進んできたのに、進行がストップしてしまう…。
ここで、あらかじめスケジュール設定を前倒しにしておいたことが役立ちました。
しかし、なんとか解決策を見つけないと…。
スマホカメラでイラストの写真を撮れば、色鉛筆のタッチを消さずに再現することができるのですが、影が入りこんでしまいます。
そこで、原稿を机に置いて、自分は椅子の上に立って高い位置からズームで写真を撮る方法をとりました。
こうすると、影は入り込まないですみます。
この写真の画像データで良いと出版社からOKをいただき、なんとかこの問題は解決。
最後の追い込みに入ります。
次回に続く…。
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