見出し画像

【読書メモ】鈍感な世界に生きる、敏感な人たち①HSPとはなんぞや

ここのところ、自分がHSPかも???と思う出来事が重なってモヤモヤとした気持ちを抱えていました。

ネットで検索した情報だけでは納得できる答えが得られなかったので、HSPの取扱説明書として評価の高かった「鈍感な世界に生きる敏感な人たち」という本を読んでみました。

覚えておきたい部分について記録しておきます。

敏感な人=HSP(Highly Sensitive Person)は、生まれつき敏感で、周りからの刺激を過度に受けやすい「繊細な人」のことをいいます。


HSPの中にもタイプがある

敏感で繊細なHSPと言ってもその中にはいくつかのタイプがあるそう。

引用:https://kimochi-care.net/blog/archives/578

・内向的なHSP
・外向的なHSP
・好奇心旺盛なHSP

HSPっていうと内気で繊細…ってイメージだけど、全然そう見えないような外向的なHSPもいるそう。
(本によると、兄弟の多い家庭環境で育つと外向的なHSPになったりするみたい)


私はどれだろう?と気になってHSP診断テストを受けてみた。
その結果、私は「HSS型HSP」という、内向的で疲れやすいくせに刺激を求める、という好奇心旺盛なHSPだということが分かった。

好奇心旺盛なHSP。
なるほど私は確かにこれだ。

最近で言うと「冬休みにやりたいことリスト」。
子どもとやりたいことは沢山ある。いくらでも出てくる。

そして、好奇心の赴くままに自分で予定を詰め込んで、実行して、そして疲れる、っていう…。
完全一人相撲で意味わからんタイプだなーと我ながら思う。

やりたい!って気持ちに、自分のキャパが追いついていないというか。

アクセルを踏みながらブレーキを踏んでいる状態らしい。

進みたいのか進みたくないのか。
どっちも本音だから困ったものである。

これもHSPの性質だったとは、目からウロコの気づきだった。



内向的な人とは、「物質的な世界よりも、内面世界に関心がある人」である


HSP=内向的、とは限らないけど、内向的な人が多い傾向にある。

診断テストをすると、私も好奇心旺盛ではあるけど内向的なHSP。

「内向的」のイメージとは。
たぶん、世間的にあまりいい印象は持たれていないように思う。

・暗い
・陰キャ
・コミュ障
・スクールカースト底辺
・他人に興味のない一匹狼

みたいな?(グサグサ)

でも、本によると内向的、の定義はこういうステレオタイプなイメージとは少し違うみたい。

心理学者ユングによると、内向的な人とは、「物質的な世界よりも、内面世界に関心がある人」です。

自分自身の内面世界にしか興味がないということではありません。他の人の内面世界にだって興味があるのです。

わーかーるー!!まさにそれ!

SNSにおいても、私はお役立ち情報よりも、人の生い立ちとか、考え方とかを知るのが好き

たとえばマラソンが好きな人がいたとして、
その人はどうしてマラソンが好きなのかとか、どういう経緯でマラソンを好きになったのかとか、過去にマラソンで経験した挫折とかについての話だったら、めちゃくちゃ興味が湧く。

私がマラソンに一ミリも興味がなかったとしても、マラソンについての熱い思いについては聞きたいって思う。

だからnoteが好きなんだと思う。
人の心の奥底の感情、思考を掘り下げて書いているnoteが大好物だ。


インスタが正直苦手なのは、「これするといいよ!」みたいな情報に溢れてて、疲れちゃうから。
情報が必要な時に見ることはあっても、日常的に見ることはあんまりないかなぁ…。

ユングの言葉を借りると、
noteは内面的な世界で、インスタは物質的な世界??

内向的な人は、表面的で物質的な事柄についての話題が続くと、退屈してしまいます。

たわいもない雑談をする時は緊張しますが、共通の関心を持つ相手と1対1もしくは少人数で、深い会話をする際は喜んで加わります。

そ れ な!!

一人が好きだけど、人が嫌いなわけじゃない。

だからこそ、思考しつつも誰かと交流したくてこうしてnoteを書いてるんだ。


内向的、という特性について初めて、ポジティブな意味でめちゃくちゃ腹落ちした。

内向的な自分、いいじゃんって思えたかも。


HSPは不穏な空気を感じ取ると、責任を取らなくてはならないと思い、どうにかしようと頑張りすぎてしまう

HSPの多くは、非常に誠実で、すべての物事の責任をとろうとする傾向があります。ごく幼い頃から、不穏な空気を敏感に感じ取り、どうにかしようと苦心してきた人が多いようです。

イライラしている人がいると、自分のせいだと思ってしまう。

これ、ものすごーーーーく身に覚えがある。


私は「亭主関白な父と、父に従順な母」という昭和の価値観バリバリの家庭環境で育ったんだけど、小さい時から、「父に怒られている母。父の言いなりの母」を見るのがすごく苦痛でストレスだった。

子どもが何かすると、父は「お前の子育てが悪いからだ」と母を責める。
しつけも、子供の成績も、悪いのは全て母のせい。
母が怒られるたびに私は父に対する怒りと母に対する罪悪感に苛まれていた。


この家庭環境がすごく辛かったのは私がHSPだったからなのか。

同じ家庭環境で育ったはずの兄は「ごく普通の幸せな家庭で育った」と思っているようだからびっくりする。

HSPか非HSPかでここまで変わるもの?
私が感じていたあの苦しさはなんだったんだ…幻…?と、見えていた世界の違いに混乱する。


両親の関係について、幼い頃は私がどうにかしないと、と思っていたけど、家を出てからは私が責任を感じる必要はないんだと思えるようになった。

実際のところ、両親はなんだかんだで今もうまく夫婦やっているようだから、私の心配なんて本当に無意味だったのかもしれない。

気にしすぎ、考えすぎと言ってしまえはそれまでなんだけど、敏感で繊細なHSPに気にしないなんてことは無理なのだ。

そばにいると、どうしても考えてしまう。
私が母を救わないといけないのではないかと責任を感じてしまう。
そんな必要なんてないのに。


この私のHSP気質を考えると、ストレス感じる環境からは距離を置くのがベストなのだ。
今は実家とはほどほどに距離を取って暮らしている。


まとめ

HSPの特性について、本の中で読んでなるほどーと思った点について、自分語りを大いに混えて書いてみました。

読めば読むほど、あぁ、私完全にHSPだわ。と自覚した。

けど、HSPには生きづらさがある反面、HSPにしかない特技があることも本を読んで知ることができた。

一記事ではまとめられなかったので、次の記事では

・HSPな人がどうやって非HSPな人たちの中で生きていくのか
・HSPの魅力とその活かし方

について書きたいと思います。

私が本で読んで感じた気づきが、このnoteを読んでくれた誰かの気づきにつながれば、とても嬉しいです。


いいなと思ったら応援しよう!

この記事が参加している募集