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映画「はたらく細胞」の魅力を理系目線で語りたい

予告を見て、絶対に見ようと心に決めていた映画「はたらく細胞」。

まずキャストが豪華すぎるし、監督はのだめ、テルマエロマエ、翔んで埼玉を手掛けたお方。
面白くないわけがない!

絶対面白いから見よう!と子どもたち3人引き連れて、映画館で観てきました。


はたらく細胞、実は漫画もアニメも見たことがない完全初見。

前情報一切入れず映画を見に行ったもので、子どもたちは途中から泣いてましたね。怖かったって。確かに予想外に怖かった。


でも、子どもたちには申し訳ないけど母的にはめちゃくちゃ面白かった
観てよかった!


私は生物学の修士号を取っており、今も研究に従事した仕事をしています。

はたらく細胞の内容は専門分野なので、出てくる登場人物(細胞)についてもよく知ってる。

マクロファージがヘルパーT細胞に情報伝えて、指示を受けたキラーT細胞が攻撃する連携プレーなんて最高に胸アツだったし、

血小板ちゃんの「フィブリン持ったー?」の声かけには爆笑しかけた。


生体内で起こっている事象って本当に面白い。

人間の体の精密さを知れば知るほど、生命の神秘を感じずにはいられないわけですが、いかんせん説明が難しい。

理系が研究内容を話す場って学会とか専門家が集まる場がメインなので、誰にでも分かるように伝えるっていうのが苦手な気がします。

私自身、これまで子どもたちに仕事の内容はほぼ話したことがありませんでした。(うまく伝えられないから)


そんな中、映画はたらく細胞の擬人化です。

もう、すごいの一言!

クロ○コヤマトみたいにせっせと荷物を運ぶ赤血球を見て「赤血球は酸素を運ぶんだな」って誰でもスッと理解できるし、
風邪や病気の時は、白血球たちが頑張って戦ってくれているんだーってことがイメージできる。

それぞれキャラクターが魅力的だから、細胞の名前もすぐに覚えられる。

仲里依紗さんのナチュラルキラー細胞とか、超超カッコよかった〜!


映画を見終わった後、久しぶりに学生時代の教科書引っ張り出して免疫のページを読み返してみたり、子どもたちにも見せたりして、楽しい学びの時間が持てました。

わたしの仕事についても、少し子供たちが興味を持ってくれたかも。初めて!嬉しい。



メディアミックスの力ってすごい


言語化が苦手な理系が伝えられないところを、わかりやすく伝わりやすく漫画や映画にして伝えるメディアの力ってすごい!


これをきっかけにきっと多くの人に届くだろうし、生物って面白いなーって興味を持つ子供も増えるかもしれない。

伝える力って偉大だ

どんなに面白い内容でも、「面白い」って伝わるように伝えないと伝わらないんだよね、と改めて感じました。



映画はたらく細胞、
どんな人でも楽しめるエンタメとしてばっちり仕上がっているので、気になっている方はぜひ映画館でご覧になってみてください。

アニメも見たいな。アマプラで見れるみたい!

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