整理回収機構と三宮一貫楼⑬
月曜は仕事(三宮一貫楼)ネタ
↑からのつづきです。
平成15年6月に満を持して三宮一貫楼本店がリニューアルが叶ったというお話を前回書かせていただきました。
同じ時期に経営資源を本店に集中するために三宮一貫楼ダイエー甲子園店を閉店いたしました。
この時期の店舗数を整理すると下記の通り。
平成15年6月時点の三宮一貫楼グループ
・三宮一貫楼本店(本建築)
・三宮一貫楼ビバタウン店
・三宮一貫楼山陽明石グルメファクトリー店
・三宮一貫楼神戸阪急B1店
・三宮一貫楼神戸阪急6Fレストラン街店
莫大な整理回収機構(以下RCC)への負債返済をこの新たな布陣で臨む三宮一貫楼グループでした。
RCCへ債権譲渡された当初からの担当として大変お世話になった、
辰己氏が契約満了によりRCCを後にされたのもこの頃です。
何が起きてもそうそう驚かないメンタリティは養われていましたが、血も涙もある回収を体現してくれていた担当さんを失うことは一抹の不安がありました。
案の定、新しく引き継いだ担当の方は辰己氏に比べかなりドライな対応をされる方で、なかなか思うようにコトが進むことはないとここでも学びを深めた次第です。
しばらくはRCC担当者の顔が見えない凪のような時間となります。
RCCとの関係性は凪でも三宮一貫楼を取り巻く環境は本店を建て替えたとは言え強烈な逆風が吹き荒れていました。
支払いを猶予していただいていた取引先様への返済が順次スタートしていき、3階層に建て替えた本店の売上が当初予想よりも低く推移、階層を欲張ったために経費が余計にかかってしまうという想定外のことも起こっていました。
本建築建て替え後はしないはずだった深夜営業も継続しなければ資金が回らない状況となり、いつになったらこのハードワークから解放されるのか?
しかも働けど、働けど、口座にお金が貯まらない。。。
当時のメモを繰ると本当に面白い。
この頃にいろんな策を打っている様子が垣間見えます。
その一つをご紹介すると、山陽明石グルメファクトリー店の入居した時期が平成3年。
その当時の入居保証金は固定賃料の20カ月が相場だったとのこと。
驚きですよね。。。
約3000万円の保証金をテナント大家である山陽電鉄に預けていました。
(いわゆる塩漬け資金)
それを平成16年当時相場(10カ月分)に照らし合わせて半額の返還を交渉しています。※無事交渉成立
他にもお金を生むために梅田の二大百貨店への催事を積極的に推進したり、様々な策を休まずに打ち続けていました。
再び止まれば死ぬんじゃに逆戻り。。。
光が見えそうで見えない状況に辟易としていた頃にRCC神戸支店から一本の電話が入ります。
その内容は年内いっぱい(平成16年末)で神戸支店が閉鎖されるとのこと。
それにより当社の債権はRCC大阪支店に移管されることになった旨を通達してきました。
ついては引継ぎが必要になるので、11月某日にRCC神戸支店に来訪するようとの指示がきました。
また面倒くさいことにならなければいいのに・・・。
その願いは果たして叶うのでしょうか??
つづきはまた次回に。
(つづく)
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