生きてこそ。。。
一回書くとまた書き続けることが
できる安藤です(苦笑)
今日のお話しはセルフイメージが上がった
ひとつのきっかけの話しです。
⇧の記事で自身のコンプレックスのことに
少し触れています。
大借金、ハードワークと言うの名の労働、
家業の手伝い、就職活動から逃げた現実など、
負のオーラ満載の時を過ごしていました。
ちょうどその頃に神戸発の飲食ブランド、
3ブランドが隆盛を極めていました。
・ニョッキ
居酒屋、イタリアン、エスニックなどの業態を
多角的に展開し一時は東京へも進出
・老香港酒家
神戸の老舗広東料理店プロデュース、大阪、京都
にも大型店舗を構えて神戸中華のシンボル
のような存在
・TAOグループ
大型美容室が経営、映画館跡地を中華レストラン
としてリノベーションをするなど、
スタイリッシュな店舗を複数開店
この3グループは、
その頃に定期購読していた日経レストランや
飲食店経営といった専門雑誌でもたびたび
取りあげられる飲食界においての
神戸の雄という感じでした。
コンプレックスにまみれていた頃の私は
憧憬のまなざしでこのグループたちの躍進を
眺めていました。
当時の私の心持ちとしては、
「それに比べてうちの店の冴えないこと・・・」
と、今では到底考えられない思考を
抱えて嘆息を漏らしていました。
明日潰れても驚かないような財務状況は
詳しい内情を教えられなくても理解できてました。
よってこの考えに至るにはある意味仕方ないこと
ではありました。
当時、憧れていたグループを相撲で例えれば
押しも押されぬ大関、横綱で、
組んで良し。投げて良し。突っ張って良し。
多彩な取り口、決まり手で華麗に勝利を
手にするそんなイメージ。
かたや三宮一貫楼と言えば、
十両、頑張って前頭あたりで、
張られながらもなんとか相手のまわしを取って、
頭を付けて押すしかない泥臭い取り口の
不器用な力士のイメージ。
いつか俺も大関、横綱になりたい!
そんな思いを胸に描いていた、
とある年の元旦でした。
朝刊を新聞受けから取って来て、
一部は先代が見るので、
二部を広げて眺めると裏の一面ブチ抜きで
TAOグループの全面広告でした。
す、すげ~~~!
そこには湯布院にリゾートホテルまで開業
させたと載っているではありませんか!?
かっこえぇ~。行ってみたいな~。
と、憧れがますます強くなった年明けでした。
そんな年明けの思いなど忘れて日々を
過ごしていると
衝撃的なニュースが入って来ます。
(株)ニョッキ民事再生法の適用を申請
!!!???
マジか・・・。(当時の私の気持ち)
時系列は記憶にはありませんが、
時をあまり開けずに残り2グループも閉店、
売却と表舞台からの退場していく様を
驚きをもって見ていました。
あれだけ隆盛を極めていた(ように見えた)
会社もこんなにあっさり消えるんや。。。
振り返って、
どっこい、こっちは生きてるで。
と、三宮一貫楼の看板にそう言われた気がしました。
そこから自店の仕事に真の意味で誇りを持った
ような気がします。
人生、華麗に勝たなくても、
泥臭くとも負けなければ良いのである。
今思えば、すげ~と思って見た全面広告は
断末魔の叫びだったんでしょう。
そのことを理解して以来、
マルチに活躍する会社、店、人を見ても一切
羨ましいやカッコいいという感情が湧かなく
なりました。
むしろ一つのことを極めることの方が、
カッコいいよね。
今後も私は「生涯一豚まん人」でありたいです。