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NHK ETV特集「弔いの時間」

 深夜になんとなく見始めたら、釘付けとなってしまった「ETV特集」。
少し衝撃的な内容を含んでいる。ご遺体の写る場面が何度もある。ある男性の葬儀のシーンではご家族が撮影された臨終の瞬間の動画が映っている。事前に知っていたら見なかったかも。
 昨年家族の葬儀があった身にはいろいろと考えさせられるところあり。
 自死した娘を送る葬儀について語る母親。その葬儀をサポートした女性もまた病で若くして娘を亡くしている。人生の出会いの不思議。
 連れ合いの死を悼み、葬儀の場で「悲しくてやりきれない」を歌う女性。もしこの場に自分がいたらと考える。とても弔意を受け止められそうにない。
人を弔うことの意味を問うすごい作品ではあります。わたしは偶然出会ってしまいましたが、これから見る方は少しだけ覚悟を持ってみた方が良いでしょう。
 全く唐突に脳裡に浮かんだのは、今は亡き桂枝雀師匠が、葬式がお嫌いであった事。「気持ちがドーンとなってどもならんのです」とお話しされていたことを思い出しました。

NHKETV特集
「弔いの時間(とき)」

娘の死をきっかけに、東京葛飾区で遺体安置と葬儀を行う施設の経営を始めた三村麻子の日々を追う。いま日本の葬儀は家族と近親者だけで行う「家族葬」が主流となり、葬儀なしで火葬場へという「直葬」も増えている。簡素化と時短という近年の傾向はコロナ禍でさらに進んだ。そんな中、三村は遺族の話を聞いて故人と遺族が対面しそれぞれの思いに寄り添う葬儀の形を見つけていく。三村の眼差しを通して「弔う」とは何かを見つめる。
再放送
1月19日(木)午前0:00 ほか 放送予定
番組紹介ページより

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