井ノ口人

Jラップ、シティポップ、芸人ラジオ、韓国映画など好きなヒマ人。水道橋博士支持。dr.ハインリッヒ,吉住推し。

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  • あとで読む

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  • #短歌のようなもの

    2024年春からの作品。短歌の読み手でもなく、ルールもよく知らないまま無手勝流で始めてしまいました。下手でも書き続けて、時折読み返すと楽しいものです。よろしければお立ち寄り下さい。コメントもお待ちしてます。

  • ショートショート2023

    2023年1月から12月に書いたショートショートです。たらはかにさんの毎週ショートショートnoteに参加させていただきました。

  • ショートショート2022

    たらはかに様のショートショート企画に参加した作品など、2022の作を集めました。

最近の記事

たまに自作を読み返す。書いた日を見て、あの頃こんな事を考えていたのか、と振り返る。これもまた良し。「短歌のようなもの」のマガジンを作りました。よかったら来てください。#短歌のようなもの https://note.com/3h2otutyaam/m/me535a4cb2398

    • 長距離恋愛販売中 #毎週ショートショートnote

       家族が寝静まった深夜、私はキッチンテーブルでスマホのSNSを開く。そして数日かけて作った多数のニセアカウントからDMを送りつける作業に熱中する。ニセモノのアイコンはセクシーな白人男性だ。私のターゲットは「50歳 女性」と検索して出てきた無数のアカウント。そこに次々とDMを送る。「素敵な日本女性とお友達になりたい。お話しませんか」悪意に気がつかない善良な女からの反応をひたすら待ち続ける。返信をくれた相手にはすかさず「自分は恋人と別れたばかりだ」と伝える。そして「僕がうまくリー

      • 今朝もXのプロフィールは数秒開いて閉じてしまう。他の方のポストは見られるが。普段からnoteのシェアをしているが、それもできない。理由がわからない。詳しい方アドバイスください。

        • Xのプロフィールが突然開けなくなった。どうやらプレミアムに登録させたいらしい。イーロンの野郎、やり方が汚ないな。

        • たまに自作を読み返す。書いた日を見て、あの頃こんな事を考えていたのか、と振り返る。これもまた良し。「短歌のようなもの」のマガジンを作りました。よかったら来てください。#短歌のようなもの https://note.com/3h2otutyaam/m/me535a4cb2398

        • 長距離恋愛販売中 #毎週ショートショートnote

        • 今朝もXのプロフィールは数秒開いて閉じてしまう。他の方のポストは見られるが。普段からnoteのシェアをしているが、それもできない。理由がわからない。詳しい方アドバイスください。

        • Xのプロフィールが突然開けなくなった。どうやらプレミアムに登録させたいらしい。イーロンの野郎、やり方が汚ないな。

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          105本
        • #短歌のようなもの
          27本
        • ショートショート2023
          48本
        • ショートショート2022
          26本

        記事

          短歌のようなもの27

           九月に家族が一人亡くなり、葬儀とその後の様々な手続きから四十九日まで何かと多忙な日々を過ごしました。気がつけば炎暑の夏から長過ぎる残暑を経て、朝晩ひんやりする時季が到来。昨日はストーブを出しました。一年は風のように過ぎていきます。この「短歌のようなもの」も随分久しぶりになりますが、下手くそだけど、不定期になっても、続けていきたいと思っています。  故人が我が家の台所にたたなくなってから5年くらいにはなるでしょうか。テーブルについてあたりを見回すとそこここに故人の名残りがあり

          短歌のようなもの27

          沈む寺 #毎週ショートショートnote

           新年早々に半島を襲った大地震は甚大な被害をもたらし、地域住民は誰もが我が身の事で精一杯となった。  そんな中、地元の寺を気にかける男がいた。地震で境内は液状化、地盤沈下も激しい。このままでは寺は沈み、倒壊するだろう。「ご本尊の阿弥陀如来様をお助けしなくては…」男は思案に暮れていた。  数週間後…。早起きの住民が高台を散歩していると道端に大きな物を発見。よく見ると寺のご本尊、阿弥陀如来様ではないか…。やがて集まった人々が大騒ぎする中、阿弥陀様にじっと手を合わせていたおばあさん

          沈む寺 #毎週ショートショートnote

          この中にお殿様はいらっしゃいますか? #毎週ショートショートnote

           社会人となって半年、私は物足りなさを感じていた。学生時代文芸サークルに参加していた私には、文学への欲求が燻っていた。悩んだ末にある文芸投稿サイトに登録、おすすめ作品を読み進めるうち、一人の投稿者の作品に惹かれるようになった。クリエイター名「お殿様」。作品は武士が登場するBL小説。殿様と小姓の秘め事、武将同士の道ならぬ恋、エロティックな会話と人物造形の美しさの虜に。ある日思い切って作品にコメントを書いてみた。するとすぐにコメント返し。でも「かたじけない」と一言だけ…。  いつ

          この中にお殿様はいらっしゃいますか? #毎週ショートショートnote

          それでも地球は曲がってる #毎週ショートショートnote

           宇宙。それは無数の時間軸を持った多次元空間。そこでは神々のみが複数の宇宙を行き来できるのだ。 神A:「お待たせ」 神B:「やっと来たな。いつものゲーム、さっそくやろか」 神Aが手にした杖を振ると、暗黒の彼方にブラックホールのポケットが出来た。 神B:「先行はワシや」 神Bは冥王星を手玉に杖でショット。天王星、海王星をポケットにイン。土星を狙ったがはずし交代。  神A、土星を鮮やかに沈め木星を狙う。僅かにはずし神Bに交代。 神B:「よっしゃ、木星、火星、地球、金星と続けていれ

          それでも地球は曲がってる #毎週ショートショートnote

          人生は洗濯の連続 #毎週ショートショートnote

           5歳の僕は、毎晩おねしょをして叱られていた。ある日母は僕に洗濯機の使い方を教え、そのまま家を出て帰ってこなくなった。  僕は16歳で強豪校の野球部に入った。だがレギュラー陣のユニフォームを洗濯する日々ばかり続いた。  やがて就職した僕は、洗剤のセールスマンになった。そこでは学生時代の経験が活き、トップセールスマンになれた。  僕は職場の同僚と30歳で結婚した。家庭を顧みず仕事に打ち込み、やがて妻は口をきいてくれなくなった。僕は自分の為だけに洗濯をするようになった。  40歳

          人生は洗濯の連続 #毎週ショートショートnote

          夜からの手紙 #毎週ショートショートnote

           ある大店の若旦那。ある日遊廓に初上がりし、つい調子に乗り花魁の機嫌を損ねてつまみ出されてしまいました。不貞腐れ帰る道すがら、どこからか「おいで、おいで」と呼ぶ声がする。若旦那はそちらへと歩いて行きました。  翌朝戻った若旦那、倒れるように眠ってしまいました。番頭がその懐を確かめるとぬらぬらの手紙が一通。そこには「今宵もお待ちしております 河津太夫」とある。  やがて夕暮れ、若旦那はむっくり起き上がり、川沿いの道を歩いていきます。番頭が後をつけると、ふらふらと草むらの中へ。こ

          夜からの手紙 #毎週ショートショートnote

          バンドを組む残像 #毎週ショートショートnote

           14歳の夏休み、俺たちは毎日ダラダラと過ごしていた。ある日友だちのコウイチは言った。「バンドやろうぜ!」  数日後、コウイチは俺たちの溜まり場にドラムセットを持ち込んできた。ヤクザの親父さんに甘えて手に入れたのだ。俺たちが出鱈目にドラムを叩いていると、コウイチの母親がひきつった顔でやってきてコウイチを連れ帰っていった。俺たちのバンド話はそれきりになった。  9月、学校が始まってもコウイチは登校してこなかった。親父さんが事件を起こし逮捕され、コウイチも親戚の家に預けられてしま

          バンドを組む残像 #毎週ショートショートnote

          #毎週ショートショートnote 毎週ショートショートnoteの主宰たらはかに(田原にか)様、創作大賞中間選考2作品がノミネート、おめでとうございます。やはりただのかにではなかったのですね。https://note.com/tarahakani/n/n0d0bcf2814a7 https://note.com/tarahakani/n/ne6b526c866bc

          #毎週ショートショートnote 毎週ショートショートnoteの主宰たらはかに(田原にか)様、創作大賞中間選考2作品がノミネート、おめでとうございます。やはりただのかにではなかったのですね。https://note.com/tarahakani/n/n0d0bcf2814a7 https://note.com/tarahakani/n/ne6b526c866bc

          残り物には懺悔がある #毎週ショートショートnote

           秋が来ると、我が学生寮では先輩達が騒ぎ始める。芋煮会だ、さんまだ、焼き芋だ、と。そんなある日、北海道出身の田村先輩は、黙々と鶏の唐揚げを作り始めた。  やがて大量の唐揚げが出来上がり、田村先輩は寮生全員を呼び出して言った。 「食べたまえ」  唐揚げは順調に減っていったが、濃いめの味付けもあり次第に手が伸びなくなった。  それを見て田村先輩は演説を始めた。 「君らは毎日ファストフードを喰い、その工業的な味に慣らされている。だが今君らが食しているのは、私が作った拙い料理、故に真

          残り物には懺悔がある #毎週ショートショートnote

          短歌のようなもの26

           先日身内が亡くなり、久しぶりの喪主。葬儀社との打ち合わせ、通夜から告別式。何年振りかで段取りにまごつき、対応する人々は親戚ばかりなのに何故か緊張する自分。何度来ても不思議な感慨に浸るのが斎苑。淡々とお骨を拾う自分に驚く。「千と千尋の神隠し」主題歌、覚和歌子の詩を思い出す。  生きている不思議  死んでいく不思議  ゼロになる身体… 故人の曾孫である二歳児が発する声が、僧侶の唱えるお経と交錯する。幼子の可愛さに癒され、四十九日までの段取りに身構えて、長い1日を終えた。 【お

          短歌のようなもの26

          ときめきビザ #毎週ショートショートnote

          「おばあちゃん、ずっと眠ってるね。私たちのことわかるかな」  わかってますよ。わかってないのはあなた達。お願いがあるの。あの人を探してほしい、あの人はどんな人生を生きたのか、知りたいの…。  そうしたらある日、私の病室に見知らぬ少年が現れて 「会いたい人は昔の恋人なの?」って尋ねられた。初恋の人なの、私がそう言うと男の子は「じゃあ僕が会わせてあげる。この「ときめきビザ」を使えば、好きな時代や場所に行けるんだよ」そう言ってくれた。だからね、二十歳の頃に戻ってもう一度あの人に会い

          ときめきビザ #毎週ショートショートnote

          モンブラン失言 #毎週ショートショートnote

           三国製作所は町工場から一流企業へ飛躍を遂げようとしていたが、社長の庄蔵は下町気質が抜けず、その発言は危うさを孕んでいた。  庄蔵の娘で秘書の涼子は、ある日宣言した。「社長の問題発言の度にモンブランをご馳走してもらいます。題してモンブラン失言作戦です!」  翌日から涼子の指摘が始まった。 「受付社員を『案内のおねーちゃん』と呼びましたね」 「親しみをこめてるんだよ」 「ダメッ、モンブラン代を出して」 次の日も。 「取引先の女性をババアと言いましたね」「アイツとは長い付き合いな

          モンブラン失言 #毎週ショートショートnote