街おこしの成功方程式:×ライバル都市とは?
八王子市役所観光課からの相談を受けて始まったご当地グルメプロジェクト『八王子ナポリタン』
今回は、ちょっと凄かった快進撃の背景にある戦術を掘り下げてお話しします。
※前回の記事の続き的なモノなので、まだの方はこの記事を先に読んで下さい。
馬鹿のふりしてグイグイグイ
様々なメディアで取り上げられ、大企業とコラボを実現し、快進撃を続ける中で得意技として使っていたのが『馬鹿のふり』(実際にはフリでもなかったのですが!)。
この戦術で様々なところへグイグイと顔を出し、良い流れを引き寄せていました。その一例が横浜のナポリタン団体『日本ナポリタン学会』との連携です。
横浜との対立構図
八王子市をナポリタン日本一の街にするためには、避けて通れない街が『横浜』です。
欧米人が多く住んでいた横浜は、数多くの洋食が生まれた街であり、ナポリタンも横浜発祥の料理です。
そのため、八王子がナポリタン日本一を目指す上で、横浜を無視することはできません。
しかし、この対立構図がむしろ八王子ナポリタンには有利に働くと考えていました。
なぜなら、八王子と横浜がライバル都市となることで、互いに競い合い、ナポリタン文化を盛り上げることができるからです。
ライバル都市の重要性
ライバル都市の存在がなぜ重要かと言えば、『餃子の街』宇都宮と浜松の関係を見れば明らかです。
宇都宮と浜松が毎年餃子の消費量を競い合うことで、両都市の住民は餃子文化を通年で盛り上げています。
これにより、餃子は単なる食べ物以上の存在となり、地域の誇りやアイデンティティとして認知されています。
八王子ナポリタンも同様に、横浜とのライバル関係を築くことで、地域全体がナポリタン文化を共有し、盛り上がることができます。
住民が「うちの街が一番のナポリタンの街だ!」と誇りを持てるようになるのです。
ライバル都市と『プロレスごっこ』をしながら派手に闘い、リングの下では労を労い、握手していれば良いんです!
その経験を三軒酎屋へ
この時に得た考え方やスキルを、本格焼酎の街『三軒酎屋』にも落とし込んでいこうと考えています。
三軒茶屋のライバル都市として考えているのは、やはり王道の王者『鹿児島』になるのかなぁ?
本格焼酎の本場である鹿児島がド直球でど迫力の攻めをしてるとこを、三軒酎屋は意味が分からない変化球で幻惑するみたいな戦い方で…。
そんな感じでお互いの魅力をさらに引き出し、地域全体で焼酎文化を盛り上げていけたらなぁ…って。
このような競争を通じて、地域のアイデンティティを強化し、本格焼酎の魅力を多くの人に伝えていきます。
次回こそは『絶望の谷編』になるはず。