一歩めからはじまる
伊豆急下田駅から、バスに乗ること30分。
緑豊かな道のりを、横目に進んでいくと、
ぽつり、ぽつりと商店が並びはじめます。
製菓屋さんに、お蕎麦屋さん。書店を過ぎると町役場に。
さらに進むと、この商店街に佇む一軒のゲストハウス「ローカル×ローカル」に到着します。
「ローカル×ローカル」では、宿を通じて南伊豆ならではの暮らしを体験できる「南伊豆くらし図鑑」をおこなっていることも印象的です。
オーナーのイッテツさんは、この商店街を。さらに言えば自分の半径のことを。もっと面白くしていきたいという想いがあるのだそう。
実はイッテツさん、宿のオーナーのみならず、漫画家、似顔絵描き、ときにイベントファシリテーターや編集者と、さまざまな肩書きを掛け合わせながら活動しています。
1つのことに縛られず、さまざまな視点から今必要なことをおこなっていく。そんな原動力って一体どこからきているのだろう。
1つの行動で未来が変わる
そう話してくれたイッテツさん。
考えてみたら、そうだった。
初めてこの宿に泊まったのは、昨年の6月。
私自身も実際に、「南伊豆くらし図鑑」で田植えの体験をさせてもらった。
当たり前に思うかもしれないけれど、お米を育てる人がいるから、私たちは、美味しいご飯を食べれている。
この宿に来なかったら、スーパーで買ったお米を、当たり前に食べ続けていたかもしれない。裸足で田んぼに入る心地よさを知らなかったかもしれない。
私はここで農家さんと関われたことがきっかけで、農業の心地よさを受け取った。結果として、現在月1で地元の農家さんに足を運ぶようになっている。
私たちが日々過ごす日常を思い返すと、
何かの行動と行動が繋がって、新しいモノが生み出される連続だ。
今ここに宿があることも、イッテツさんと出会えたことも、すべてには、なんらかのはじまりがある。一歩進んだ未来が、今になって実現されている。
そう考えたら、1つ1つの行動の積み重ねは、より人生を豊かにするエッセンスなのかもしれない。少なくとも、私はその世界線を信じ続けたい。
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