人の気持ちを変えることなんて、できやしないけれど
人と関わらない毎日なんて。
そんな日々を歩んでいたのなら、どれだけ小さな井戸の中で過ごしていただろう。
旅の途中。
一人だと、楽な乗り物を選んでしまいがちな道のりも、二人なら、険しい坂道をずんずん歩いてゆけることがある。雨の中だって、闇の中だって、そこに会話ひとつあれば、怖いものなど見ることさえ知らず。
あくまで個人的な話にはなるが、人と関わって、互いにああだこうだと意見を交わして、時に汗水流しながら働いて。そんな時間を介して、私は「生きているな〜」という実感を覚えてい