企画公募に通ったプレゼン。私が企画を通して伝えたいこと。【その1】
皆さんは、美術大学の通信教育について、どのようなイメージをお持ちでしょうか?
「通信で学んで、意味あるの?」
「実技の時間が少ないから、そんなに上手じゃないよね。」
…と、現役の通学生や、何となく大学を卒業した人から言われることも少なくありません。
恐らく、「通信制大学の実態」が分かりづらいことにあるからではないでしょうか。
私自身、「通信で行っても、実技の時間が少ないし、意味あるの?」と思っていた人間です。
そんな気持ちを持ちつつ、通信に入ってみた私ですが、
「仲間が本当に一生懸命な人が多く、それだけでも行ってみた価値があった」 というのが、感想です。
何となく通っている人は全くおらず、社会人をやりながら、時間やお金に苦労して来ている人が多い。
そして、来ている人のほとんどが、20代後半〜80代までの老若男女。 高校卒業後、ストレートに通信大学に来ている人って、少ないのです。 自分のお金で行ってる人が多いから、それはもう、血眼になって授業を聞いています。
私は、「なぜあなたは通信美大に入ったの?」と話を聞くのが趣味なのですが、私が印象に残っている人の事例として、
「ずっと美術を勉強したかったけど、家の事情や、お金が掛かる問題で、なかなか行けなかった。」
「家族の介護が終わり、自分も手術をして、40代になってようやく来れた。」
「字が読めず、高校中退。40代後半になって高卒認定を取り、50代になってようやく大卒が取れた。」 という方がいます。
人生紆余曲折で、ようやく卒業する人が多い。
しかしながら、自学自習のウエイトが多い特質上、通学生よりも離脱者が多く、 だいたいどこの大学も、通信の卒業率は2割を切ります。
長くなりそうなので、その2に続きます。
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2018年12月15日より、石川県金沢市にある、金沢アートグミというギャラリーで、通信制美術大学の学生たちが集った展示やイベントを行います。イベントの参加者も募集中。通信制の大学の魅力を伝える展示にしたいと思っていますので、もしよろしければ、遊びに来て下さいね!