企画公募に通ったプレゼン。私が企画を通して伝えたいこと。【その2】
さて、金沢アートグミさんの展示では、
私たちが展示やワークショップを開き、楽しんでいる姿を見せることで、
「大人になってからも、チャレンジしようよ!」
「楽しいよ!」
というのを、伝えたいと思っています。
私自身、家の事情で大学や専門に入れず、かなり絶望というか、学生に対して妬み僻み恨みをこじらせながら、社会人をやっていたのですが、
そこから再チャレンジして今があるのには、高校生の頃、出会った、とある先生の影響もかなりあると思うのです。
その先生は、ずっと制作を続け、毎日情熱をもって制作に励んでいました。多感だった高校生時代、とてもキラキラして見えたのを覚えています。
こういう大人もいるんだ。私もああいう風になりたいな。
社会人の洗礼は甘くなく、描き続けるということはできなかったけど、こうしてまた大学にチャレンジしているのは、その先生との原体験も大いにあるのではないかと思います。
通信生は、色々とありながら、再チャレンジしているメンバーがほとんどです。
高校生の頃の私が体験したみたいに、通信生が活躍している姿を見せることで、
何歳になってもチャレンジしていいんじゃないかなぁ、
という気持ちを、心の隅っこに少しだけ入れていってもらえたらといいな、と思うのです。
特に現代、なんだか息苦しいことが多い。
過去の言ったことが取り消せなかったり、間違ったことや、うっかりやってしまったことが盛大に叩かれたり、
間違っちゃいけない、踏み外しちゃいけない、という、カチカチとした閉塞感がある。
通信生は、そういった意味で、「自分の本業以外の勉強」をしている人が多い。
意味がないことかもしれないことを、一生懸命にやる私たちと接することでで、
「どんどん再チャレンジしよう」というのを伝えたいと思います。
また、美大に行きたくてしょうがなかった、過去の高校生の私に言ってあげたい。
通信は、費用が抑えられるから、チャレンジしやすいよ、と。
そこで得た、独学時間が多い勉強方法は、それから先の長い人生でも役立てられるし、かなり一生懸命な、良い仲間ができるよ、と。
私以外にも、美術系の道を諦めている中高生や、
過去諦めた人は、たくさんいると思います。
そういう人たちにも、いろんな道があるというのを、選択肢を広げる一つとして役立てていただきたいです。
ただ、通信大学に行っている学生と知り合う機会って、非常に少ない。
だからこそ、このような展示を催すことで、知ってもらう機会を一つでも作るとともに、
通信制の学生同士の繋がりを作ることで、20パーセントを切る低い卒業率に、少しでも貢献できればと思っています。
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2018年12月15日より、石川県金沢市にある、金沢アートグミというギャラリーで、通信制美術大学の学生たちが集った展示やイベントを行います。イベントの参加者も募集中。通信制の大学の魅力を伝える展示にしたいと思っていますので、もしよろしければ、遊びに来て下さいね!