見出し画像

やれるやれないではなく「やるしかない」~トリプルアイズ代表とAI開発エンジニアの特別対談

今回は、トリプルアイズ代表の山田さんとAI開発に従事するAIエンジニアの石橋さんとの対談をお届けします。

8月に開催された全社員集会において、受賞もされている石橋さんのエンジニアとしてのキャリアや幅広い趣味のお話、お二人の共通点などが垣間見える対談となりました。

膝を突き合わせて会話するのは初めてというお二人のやりとり、まずは雑談からスタートです!

山田:まず、いきなり雑談なのだけど、その足元にある袋は?本かな?石橋さんは読書会の常連メンバーで本好きなんですよね。
石橋:会話のきっかけにと思い、『会話を哲学する』『音のプログラミング』『AI技術の最前線』という本を持ってきてみました。今日はどんな時間になるかわからなかったので笑
山田:なるほどね。『AI技術の最前線』これはちょうど自分も買った本。『会話を哲学する』これはなぜ手にしたんですか?
石橋:帯に『うる星やつら』の絵が描いてあって気になり、各章で『ONE PIECE』『鋼の錬金術師』とか、漫画作品の「会話」について取り上げてあって、面白そうなコンセプトだなと思いまして。

入社のきっかけは創業者の福原さん

山田:なるほど、じゃあ僕らの会話も早速スタートしていきましょうか。まずは、今年でトリプルアイズ入社して5年目の石橋さんはどんな学生時代を過ごしていたのでしょうか。
石橋:大学生の頃は図書館にいつも足を運んでいましたね、気になる本はそこで借りていました。
山田:学生の頃から読書家なんですね。大学の図書館って本はたくさんあるし、静かで良いですよね。トリプルアイズへの入社のきっかけは?
石橋:最終面接で創業者である福原さんにお会いして。その時面白い方だなと思って入社を決めました。
山田:福原さんに惹かれて。自分も同じ理由ですね。どんな点に惹かれたんですか?
石橋:面接でブロックチェーンやAI話をざっくばらんにして盛り上がった記憶があります。他の会社の面接も受けていましたが、トリプルアイズの面接は楽しく笑ってできた面接でした。それが自分の中で大きかったですし、AIをやりたかったというのもありますね。
山田:なるほどね。その時の会話の盛り上がりも学生時代からたくさん本を読んでいることも影響しているのかな。大学の時はどんなジャンルの本を読んでいたんですか?
石橋:高校時代は小説ばっかり読んでいました。大学に入ってからは自己啓発系の読み物、アドラーの本とか、実用書寄りの本を読むようになりました。今は技術書とか好きで読んでいますね。

AIZE開発はコンセプトを頼りにゼロからのスタート

山田:続いて、入社してからのことを。1、2年目はどんな感じでした?
石橋:AIやれたらいいなと思惑がありつつ入社して、最初の案件からAIに携われたんですよ。1年目から担当させてもらえて嬉しかったですね。
山田:入社からずっとAI開発担当として継続してくれているんだよね。
石橋:最初の案件は外部の案件で、そのあと受託案件もありつつ、1年目最後くらいからは、ずっとAIZEを担当していますね。
山田:入社した2017年はAIZE開発が始まる直前くらいのタイミングですかね。そこから始まって、3年目ぐらいまでどんな変化がありましたか?
石橋:自分の仕事の内容は大きくは変わっていないです。ただ、AIZE開発以外の受託案件を並行してやることも増えましたね。僕らの開発部門は、受託案件など、そういったところで会社にベネフィットをもたらせていたら良いなと思います。
山田:なるほどね、これからはSIも一緒に技術本部として混じり合って成長を目指すことになると思うよ。AIZE立ち上げは、「刺激があって楽しい」「これはちょっと大変で頑張らないと」のどちらでした?
石橋:大変だったなという思いがありますね。ゼロからのスタートで、コンセプトだけを頼りに、自分たちで何をつくるか検討しながら進めていきました。自分はまだwebもわかっていない時で、機械学習以外も自力で開発する必要がありました。
山田:「自力で」ですね。自分も社会人2年目にニュースに載るような事件があって大きな案件をかかえたことがあるんですよ。今でこそ良い経験だったなと思えますが、その当時は、答えがなく教えてくれる先輩も忙しそうという状況で「自力」が必要だったのを思い出しますね。石橋さんはどんな工夫をしていました?
石橋:自分がどこまで頑張れるかも分からない時だったので、「もうやるしかない!」と思ってやっていました。ただ、何を作るか自由に決めることができたり、使ってみたかった技術を試したりもできて、モチベーションは刺激されましたね。
山田:モチベーションと与えられたミッションが合致したみたいな感じですかね。反対に失敗は?
石橋:自分が組み上げたシステムの動きが遅く、いろんな人の手を借りて、ブラッシュアップすることがありました。その度にもう少し方法があったのかなと省みますね。
山田:4、5年目は教える立場でチームビルディングも必要だと思いますが、意識的に取り組んでいることは?
石橋:OJTはちょうどコロナの時期で直接会っての指導ができず、やりにくい点もありましたが、夕礼を設けて仕事の話と雑談もしてコミュニケーションの頻度を増やしました。
山田:どんな雑談を?
石橋:読書会の話とか、自分が音楽好きなので勝手にフジロック行った話とか。

比較対象をたくさん知ることで自分の一番好きなものの本質が見える

山田:フジロックは誰を目的に?
石橋:一番観たかったのはホールジー。直接観られて嬉しかったですね。ジャックホワイトも盛り上がりましたね。テント背負って3日間泊りがけで参戦してきました。8月末にはシガーロスのLIVEにも行きました。感動して泣いてしまうくらい良かったです。

Tシャツのシガーロスの部分を指さす山田社長

山田:自分は直近でいったLIVEはサカナクションかな。結婚する前、奥さんと仲良くなったきっかけのLIVEでもありますね。あと、テクノとかハウスも好きだったかな。大学生の時勉強“しちゃった”んで、その反動で社会人1、2年目にクラブ音楽で身体動かしたり、バックパッカーで海外行ったりハマりましたね。自分は動くのが好きなんでしょうね。これはオフレコだったかな(笑)
石橋さんの先日の勉強会テーマはジェネラティブアート。本、音楽、いろんなことに好奇心がありますよね。なぜ?
石橋:自分に何もないから(笑)
山田:それ、格好良すぎる回答(笑)
石橋:自分にとって新しいものを見つけるのが好きなのかも。
山田:それがアイデアのもとになったりしそうですね。技術に関してもいろんな角度でものを見られるのでは?
石橋:できると言いたいところですが、自分はどちらかというと何事も額面通りに受け取るタイプで技術もその記事の通りに読んで受け取りますね。
山田:なるほど、私もニュースや本が好きで、無知の知」という考え方は大事にしていて、まず基本情報は受け入れる派かな。最近では、情報のスピードと文化がさらに激しくなっていて突き進めば進むほど未知の領域広がっていく感じがします。
石橋:小学生の頃の座右の銘は「広く浅く」でした(笑)
山田:シンプルで良いね! ジェネラリスト派で、全体のプロジェクトを企画、計画してゴールまで持っていく。アイデアを実現していこうというときに勢いが出る?
石橋:そうですね。個人的に何か1つだけというのはよくないと思っていて、他の比較対象をたくさん知ることで、自分の好きなものの好きな部分がより分かると思うんです。
山田:広く深くな感じがする石橋さん、今後の展望などありますか?
石橋:毎年フェスに行ける人生!(笑)仕事的にはとにかく精度を上げるしかない。それをしっかりやっていきたいですね。


ひとつひとつのミーティングや新しく出会う人を大事に

山田:せっかくの機会なので、何か質問ありますか?
石橋:社長就任時の心境をお聞きしても。
山田:やれるやれないではなく「やるしかない」という心境。毎日のひとつひとつのミーティングや新しく出会う一人ひとりの人を大事にしてきた感じ。多くの選択肢があるというより、とにかく前に進めるという場面が多かったです。
石橋:就任から1年半が経ち、現在はどんな心持ちですか?
山田:今年の5月まで上場を旗印として進んできましたが、今は、役員陣と話し、社員の皆の声を聞きながらこの船でどの島にいくか、いきたいかということを日頃考えています。社長になったタイミングとは異なる難しさとワクワク感があるなと感じています。最初に触れましたが、入社の経緯は一緒ですよね。創業者である福原さんの人間性に惹かれて、会社の未来に何かを感じて入社したという経緯。これからも一緒に会社を盛り上げていきましょう。