思考する腸
日本語に隠されたメッセージ
言葉の中には時として重要なキーワードが隠されています。それは「意識」や「気」といった東洋的なエッセンスです。
例えば「頭に血がのぼる」というのは「怒り心頭」といった状態です。意識が高くなって「頭に血がのぼる」のです。「怒髪天をつく」も同じような意味ですね。
「腹の虫がおさまらない」というのもあります。これは一度は腹まで下ろしてきた意識だったけど、悔しさや恨みなど何らかの理由によってもう一度「あがろう」とする様子をよく表しています。そして、その「あがる」は緊張した時なども使います。
緊張といえば「固唾を呑む」なんて言葉もあります。これは意識が喉にある状態なのかもしれません。ります。「手に汗を握る」意識が手に向かうと、落ち着こうとする様子も伺えます。
さらに意識が下がり「腑に落ちる」これはしっかり「腑」内臓に意識が向いています。安心感を覚える表現です。さらに「五臓六腑に染み渡る」まで行くと、満足感さえ湧き上がります。
これらの言葉が「意識」「気」をテーマとして作られたというのは私の想像です。しかしこういった言葉を使う時、やはり先人達の大切にしていたものが垣間見えるような気がします。というのは意識は下に下がれば下がるほど、落ち着いていることができるという、私の実体験も想像に含まれているからです。
臍下丹田の意識は全ての運動にとって重要です。しかしそれは運動だけでなく日常生活にも重要であることが分かってきました。今回はそんな日常生活における臍下丹田の意識とは?腸で考える?などなど。
色々と掘り下げていきましょう。
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