JKコンサル 第八話「光の行方」
前回の「もし女子高生が人生コンサルタントだったら。」はこちらから。
ふたりは、ビーチでビジネスのゴールについて考えていた。
「ねえ、慧くん。ビジネスのゴールって何だと思う?」と望月が尋ねる。
「ゴールか…長期的な利益を確保し続けることかな?」と星野が答える。
「その通り!ビジネスのゴールは、長期的な利益を確保し続けることなんだよ。でも、それを判断するために、KGIっていうものが必要なの。KGIって何か分かる?」望月が続ける。
「KGIって…なんだろう?」と星野が考える。
「KGIは、Key Goal Indicatorの略でね。ビジネス効率を判断するための指標だよ。それを達成するために、KPIっていうものを設定していくんだよ。KPIは、Key Performance Indicatorの略で、具体的な数字で成果を測るものだよ」と望月が教える。
「ビジネス効率ってどうやって判断するの?」と星野が興味津々で聞く。
「それはね、価値÷コストで判断するんだ。つまり、ビジネスがどれだけ価値を生み出しているかと、それを実現するためにどれだけコストをかけているかを割算で見える化させ、それで、効率的なビジネスかどうかがわかるんだよ」と望月が説明する。
「なるほど!KGIを達成するためには、KPIを設定するんだね。でも、ビジネスって正解がないから、どうしたらいいんだろう?」と星野が考え込む。
「おっしゃる通りですべての経営者が持つ命題なんだけど、ビジネスを進めるためには、意思決定基準を明確にして、考え方を決めて進めていくことが大切なんだ。そして、誰も真似できない独自の行動を取ることも大事だよ。それがキラーパスっていうやつ。」と望月が微笑む。
「キラーパスって何だろう?」と星野が興味津々で尋ねる。
「キラーパスはね、一見不合理だけど、全体や未来から見ると非常に合理的な行動のことよ。未来の前提を決めて、自分のビジネスを進めることで、未来が開けるんだよ」と望月が説明する。
「未来の前提を決めてキラーパスをつなげていけば、…そうすれば、ビジネスが大きくなっていくんだね!」と星野が納得する。
「そうそう!そして、成長するためには、拡張していくことが大切なんだよ。そして、常にムリ、ムラ、ムダを無くすことも忘れちゃダメだよ。全体を包括する情報を収集し、最適な解決策を見つけることが大事なの。」と望月が教える。
「なるほど!未来を見据えて、効率的なビジネスを築いていこう!ありがとう、望月さん!」と星野が感謝の気持ちで言う。
「いいえ、星野さん。どんな時でも成長し続けることが大事なんだよ。お互いに励ましあって、未来に向かって突き進もうね!」と望月がにっこりと笑うのでした。