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会社との復職調整で助けられた心得6選_20240723

 まもなく復職します。復職調整に向けて、支えられた言葉や考え方がいくつもあってとても助けられました。もしこういったことに気づく機会がないまま過ごしていたら、復職がもうちょっと遅れていたかなと思います。忘れないようにしたく、ここに記録を。復職調整に入って本当に大丈夫なの・・・?と毎日ブルブル震えていた少し前の自分に読ませてあげたい。


会社との復職調整で助けられた心得

その1 休職開始時は病院が、復職時は会社側が強し

 これから復職調整が始まる時に、診察の先生にかけてもらった言葉。聞くとそりゃそうだよなって思うけど、自分ではこの構図に多分気づけなかったし、これを念頭において復職調整に入れたので変なところにムキになることが激減してとても気持ちが楽でした。
 復職可能か判定してもらう産業医面談を受ける時も、この言葉のおかげでまな板の上の鯉になりきることができてとても良かった。もしこれを意識できてなかったら、「休職原因について正しく理解されていない!」だとかお門違いの感情がいくつも芽生えたことが想像できて危なかった気がします。

その2 チーズバーガーの注文が入ったら、無心でチーズバーガーを作って出すだけ

 これも診察の先生にもらった言葉。「このあと形式的な手続きが始まったら、なんてお役所的なんだとか気持ちがササクレ立つことがあるかもしれない。でも会社に所属して仕事をすることは、多くは業務プロセスに従うこと形式的な復職調整プロセスは、業務プロセスに従って社会復帰をする練習でもある。バイトでチーズバーガーのオーダーが入ったら、無心でチーズバーガーを作って出すだけ。そういう感覚で行きましょう。」ざっくりこういった内容のお話をしていただいた。
 この考え方もすごくお守りになった。休職期間中はひたすら自分に向き合って自分軸の時間で過ごす。この特殊な時間軸と仕事の時間軸の境目をつないでくれる役目が形式的な復職手続きにはあるんだなと思うと、私にとっては非常に納得感があった。安定してバイトができるようになった後にはじめて、心を込めたこだわりチーズバーガー作りを目指したり、接客を極めたり、バイトを長く落ち着いて続けることやバイトリーダーを目指したりするのかもしれない。でもまずはチーズバーガーを安定して提供になるのが先だ。安定してバイトもできないのに意識の高いこだわりを振りかざしたら変だもんな。

その3 壊れるほども愛しても 3分の1も伝わらない

 私の復職調整は数回の面談で進んでいった。その過程では、心得その1やその2を胸に刻んで復職調整に臨んだけど、どうしたって「そうじゃないのに…」と胸がちくっと痛むことは起きた。私の場合は主に休職原因、経緯、再発防止策を会社側へ説明する場面で避けられなかった。復職調整面談の後は気持ちが落ち込んだりしたけどこの言葉を唱えて乗り切った。
 面談者側に悪意がなくても、どんなに寄り添いたい気持ちを持ってもらっていても、復職面談の場は治療やカウンセリングではなく回復したことをプレゼンする場だと私は捉えたし、限られた時間と回数で会話を成立させるためにかいつまんだシナリオで説明をすることを選んでいたから。
 仮にすべてをありのまま伝えようと思ったとしても伝わるのは3分の1以下、かいつまんだシナリオを伝えたのなら3分の1以下、もっと伝わらなくて当然。ましてや私は最低限の愛は持って臨んでいたとしても、壊れるほどには彼らを愛していないのだった。3分の1も伝わらなくて当然だと、頭ではわかっていても目の前がぐらつく感じになるのってなんででしょうね。これは何度も唱えて身に染み込ませる必要があるのでspotifyでそっとお気に入り登録をした。シャムシェイドさん本当にありがとう。 

その4 明るい退職をめざそう

 「そろそろ復職調整を始められる気がするけど、もう復職できるという自信をどう決定づければ良いか、最後の決め手がわからない」という相談をした時に、休職経験のあるカウンセラーの体験談からいただいた言葉。細かい話は端折るものの、「いつか来る退職の日に明るい挨拶ができるか、したいと思うか」といった経験談を話してくださり、その着目すごくいいなって思えた。心のモヤモヤが前向きな目標にスパッと置き換えられる気力が湧いたおかげで私は復職調整に入ることができた。
 何が不安か自分でもわからないけど「何か足りないものがあるはず」という疑心暗鬼的なイメージが、これから手に入れたい明るいイメージに塗り変わったことで、心の棘が抜けた気持ちになった。無いものを数えたり探そうとしてる状況に、この先もっと気づけるようになりたい。

その5 調整段階は元気でも復職日が近づけば動揺不可避、復職日のイメトレを

 こちらもキャリアカウセラーの方にいただいた言葉。復職調整に入ったあと、やっぱまだ回復してないんじゃないかとかこんな調子で復職して大丈夫なのかとか思う時も多々あったけど。復職調整開始前は非常に調子がよく、もう大丈夫だと思っていても復職日が近づくと動揺することもあるだろうと先に聞いていてよかった。
 これは休職工程全体にも当てはまっていて「復職直後は疲れがどっと出たり、休んでしまったこと自体への罪悪感が出たり、そのあとこういうふうに思う時がきて、こういう時期も過ごすよ。」休職の先人たちは偉大な休職あるあるを残してくれていて、「この状況は誰もが通る道」と自分を落ち着かせる手段を持てたことはとてもよかった。私はカウンセラーの方や友人に休職経験者が身近にいて直接話を聞くことができて本当にラッキーだった。身近にいなかったとしても、今の時代はこの手の体験談は調べると出てくるようなので時代に助けられたとも思う。「今自分が直面して困っていることには偉大な先人たちが、多くのあるあるや解決策を残してくれている。人類初ではない。」という心からの実体験がひとつ体に刻まれたことは、本当によかったと思う。

その6 復職後しばらくはかなり疲れが出る、順調であっても疲れるのでそういうものだと思うべし

 これは診察の先生にもらった言葉で、復職後に噛みしめる予定にします。こんなことで疲れてて本当に大丈夫なのかとか考える姿が容易に想像できてしまうので「これも先人あるあるのやつだから!」で乗り切りたい。

まとめ

 復職、ちょっと怖いけどがんばります。いや、がんばるのではなくて淡々とチーズバーガー出します。

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