食べ塾:「丸パクリ」は最短で成功する学ぶべき大切な文化です!
業界1位のスシローと2位のくら寿司の関係
私の住んでいる町にもスシローさんが数店舗あり、くら寿司さんも数店舗
あります。両方とも地元の人気の1位と2位でがんばってます。
初期はスシローさんの魅力をお手本に、くら寿司さんがまねて強くなった
まだカッパ寿司さんがトップの時代から、くら寿司さんはスシローさんの店舗の近くを好んで出店して「2者共存」態勢を自然と構築してきたと
私なりに理解しています。
(究極のパクリと応用→くら寿司さんが習得したと考えられるもの)
●自社と同じ方向を目指しているスシローさんに目をつけた
●商品構成
●アイテム数
●販売価格
●寿司ネタのグラム数
●シャリのグラム数
●シャリ酢の口当たり
●メニューの作り方
●店内構成の組み方
(*パクれないものは外し、自社の考えのものに置き換えた)
(*また、この部分はこれに変えるべきという点は自社案に置き換えた)
そして10年以上が過ぎ、3位と5位だった2社が、1位と2位に浮上しました。
今ではくら寿司さんしかなかった150円メニュー・200円メニューを、
スシローさんが「パクリ返し」して、
2者共存の関係を作り上げています。
■パクリの極意は90%以上パクることです!
パクリでそれを上手に生かす人は、丸パクリします。
なぜなら、「形があって現存し」、「現に成功して高評価を得ている」
からです。
これほど確かな指標はありません。
危険度ほぼゼロで投資できるわけです。
●店舗のレイアウトをパクる
●調理機器の種類と配置をパクる
●メニューをパクる(メニュー構成・アイテム数・価格づけ・商品名など)
●味をパクる
●ボリュームをパクる
●デザインをパクる(看板・メニュー・ポスター・タペストリーその他)
●スタッフのユニフォームのイメージをパクる
パクれないもの以外はすべてパクって「自社オリジナル」にしてしまう!
ことがとても大切なパクリ文化になります。
(パクリのこぼれ話)
ライバル企業から成功した店舗のパクリを受けた社長さんが、
逆にそのパクリのノウハウで作った店舗を訪問して、
「これなら大丈夫、心配ない!」といったとか。
後で社員が社長さんに理由を聞くと、
「パクるなら全部パクらないといけないのに、
半分くらいしかパクっていないから、ライバルにはならない店と判断した」とのことでした。
→このことから、パクるならパクれるすべて(90%以上)をパクらないと、 狙った効果は出せない!ということがわかります。
私も少しだけ経験がありますが、1つの成功業態を、関係のない外部の
立場に人間がいろいろ調査してパクりまくるのには、
ざっと3か月~6ヶ月はかかる場合もあります。
から揚げ店の例でも、朝昼晩買ってみて、平日と週末に買ってみて、
揚げたてと時間を置いた時も味の劣化をチェックしてみて
できる限りのすべてを調査して、
使用鶏肉、たれの性質や配合イメージ、揚げる温度(フライヤーの湧き具合でわかる)なども調べます。
また仕入先がわかれば、仕入れコストもほぼわかります。
■パクリにもルールがあります!
1、成功事例を正しくまるごとパクる
2、パクってはいけないものは自社で考えて置き換える
●店名
●ロゴマーク
●登録や特許に関するもの
●オリジナル商品名
●イメージカラー
など
(*ある意味、オリジナリティーが全くないとパクられ先が強い)
3、10%の自社構築分の所に全精力を使って、強烈な個性を注入する
●パクった飲食業態の弱点、改善すべき点を「先にこちらが取り込む」
●空白のゾーンをこちらが先に埋める(価格・商品・売り方・時間帯)
●先行店より後行店の方が、先行店のデータを分析しながら
改善しやすいことになります。
皆さんもパクり合うことで、地域文化の発展向上に寄与してください。
パクリは犯罪でなく、良い結果を生むための学習行為です。
(了)
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