食べ塾：「プレミアム現象」を徹底分析して、自分の事業に活かそう！

　　ちょっと普段よりは良いものを買い求めるプレミアム現象について、
深堀りして分析してみました。

■「プレミアム現象」はいつごろから始まったか？

　　実は、「今日はプチ贅沢しよう！」は、
昔から生活の中であった自分ご褒美志向だと思います。
誕生日だから、お祝いだから、親しい人が訪ねて来たから、
今日は気兼ねなくゆっくり楽しみたいから・・・いろいろな場面が
あったと思います。

　　顕著にプレミアム志向が高まり、プレミアム化が行われて、
数々の「プレミアム商品や料理・食材・飲料など」が世の中に出てきました。

（プレミアム現象のプラットホーム）

●自分ご褒美志向
　団塊の世代が高齢化領域に入り、自分ご褒美として楽しむようになった。
　大きく見て50歳を境にこの傾向が強くあります。

　郊外店や街中店でのワンプレート・ママランチもこの現象の表れと
　思います。

●中高齢者は現金を残さない考え方が浸透
　特に団塊の世代から以降の世代は
　「自分財産は自分の為と孫に使い、子供たちの為には残さない」
　という考え方の変化が強力な追い風となった。

●プレミアム商品の多種多様化
　プレミアム現象をチャンスととらえて商品化した数多くの
　「プレミアム商品」の出現により、なお一層活性化してきた。

　長いプレミアム商品の流通の中で、「本物のプレミアム商品」
　だけが選別されてきたので、その分普及が加速されていると
　感じられます。

■プレミアム現象はいつまで続くか？

　　プレミアム現象は少なくとも
あと５年～１０年は続くと予測しています。

（プレミアム現象が続く理由）

●団塊の７０代と続く６０代がＷけん引している
　　　プレミアム現象のけん引役となった団塊の世代が死滅するまでは
　少なくとも続く訳です。
　そして同じく共感・共鳴する６０代の人達がそれに続くと考えます。

　ただし、５年後くらいからは団塊の世代の消費力が、自らの死滅と資金の
　枯渇により半減する時代になるとその勢いが弱くなると予測しています。

●プチぜいたく・自分ご褒美志向は全世代型風潮になった
　　　日頃の生活が「節約が基本」だからこそ、
　対極として「プチ贅沢」があるのは、ご存じのとおりです。

世の中の不景気感や疫病による災禍があっても、
生きてる人間が喜びを感じる「生命の輝きの証明のひとつ」
として、このプチぜいたくはあり続けると思います。

■これからのプレミアム商品は「選別」されて
「本物」だけが生き残る淘汰の時代になる！

　　もう商品名がかっこよく本物そのもので、包材もロゴも金色を使った
豪華なものであり、中身は利益優先で大したことのない商品は、
選別され淘汰されてきています。

●商品の表面に書かれたコピーにある表現ほどの期待する商品力はなく、
　結果、消費者の満足度が低く購買のリピート力がない一過性の商品に
　なると売れなくなります。

●高価格過ぎると、価格を下げるか分量を増やさないと、
　プレミアム感だけでは一部の購買層に限られます。

　＊ネットでは一度限りのお試し買いが線状降水帯のようにつながって
　　販売効果を上げている例もあります。
　　今時と言えば今どきの現象。イノシシのハンバーグが1個600円？！

●平凡な味わいでできた商品であり、特別な「個性ある美味しさ」
　を感じるオリジナルな味覚商品でなければ、
　脳裏にインプットなれることなく一過性の商品になります。

個性あるプレミアム感のただよう商品、
堂々と示した金額に見合った内容の商品、
より本物と納得できる商品

一過性でなく、継続して売れるプレミアム商品が
求められています！

■商品開発分野

　　プレミアム商品開発はいくつかの暗黙の条件があります。

●期待する美味しさ+個性的な味わい　の融合
　魚味噌でも鶏味噌でも構いませんが、無難でありきたりの美味しさの
　商品の味わいであれば、頂き物であれば構いませんが、
　自分でお金を出して購入するほどではありません。
　まして「プレミアム商品」に位置付ける商品なら、なおさらのことです。

●誰でも簡単にまねできない商品内容
　他社が簡単にマネできたり、家庭で簡単にできるものは
　長期にわたり売れ続けることは難しい。
　
　＊基本の配合の最後に、少量の隠し味的なものを複数ブレンドさせる
　　ことで「マジック」の味わいに変えられます。

●美味しさ、健康（体に良い）、美容（体に良い）を兼ねそなえたもの

●１位：　食品（たべもの、飲物）　
  ２位：　生活に必要なもの
  ３位：　趣味・娯楽に必要なもの　
  ４位：　自分のスキルアップに役立つもの
  ５位：　自分の優位性を誇示するもの

　その他もいろいろあると思います。

予測を立てて対策を考えて、
「行動する」ことで「成果」が見えます！

仕事も人生も、明日も。。。

（了）