食べ塾60:令和で増やしたい!料理が一つしかない店のメリット!とは?
画像拝借はシブログさんからです
東京のカツ丼専門店の料理写真です。どこか変だと思いませんか?
わかった人は、かなりの料理好きです!もしくは繊細なセンスの方!
このカツ丼はご飯の上に焼いたたまごをのせて、揚げたてのサクサクの衣のとんかつをドンと丼にのせてたれをかけたものだそうです。
カツ丼の卵とじタイプは、衣のサクサクパリパリ感が出汁でふにゃッとなる
ことで良さが減退するのを、このお店は卵を焼くことで解決しました。
みんなが知っている料理でも、「もっとこうしたらもっと美味しい!」を、
追求することで、「輝く一品料理の店」が完成すると思います。
■一品しかないお店の料理を調べてみました
●どんぶりスタイル
1,豚丼
2,カツ丼
3,マグロ丼
4,天丼
5,ウニいくら丼
●カレースタイル
6,目玉焼きをのせたカレー
7,英国式カレー
●麺類スタイル
8,ミートスパゲティー
9,焼きそば
10、ラーメン
11、肉そば
●肉魚スタイル
12、うな重
13、豚ステーキ
14、牛煮込み定食
15、豚汁定食
●粉ものベーススタイル
16、串だんご
17、玉子サンド
18、カツサンド
19、餃子
などがありました。
■一品料理店のメリット
FBS福岡放送で紹介された北九州のお店 豚ステーキ専門店Bさん
気に入ったのは、この味変グッズです 全部で6種類あります!
共通点1:売価1000円以下が多い
1品しかないので、レギュラーポーションのメニューの売価は1000円
以下が多いと思いました。
小さな商圏規模でより多くのお客様に来店していただくには、この
価格条件は特に大切です。
共通点2:提供が早い
通常の飲食店では、多くのメニューを調理するので、提供には10分~15分を要します。
でも、一つしかないメニューのお店でしたら、店内に入られた時点で、
「調理スタート」できますから、3分以上の短縮が可能です。
共通点3:ボリュームがある
特別にレアな食材を使う訳ではないので、ある程度のボリューム感を
出して、その景色が「食べたい」につながっていると思います。
金子半之助さんの天丼などが最たるものです。
共通点4:個性的な商品づくり
これは差別化要素としても、遠くからお客様に来ていただくためにも
必要な条件です。
どこでも食べられる料理でしたら、どこよりも安くしないと来店しません。
しかし、
他所にない美味しさの料理でしたら、自店の決めた価格で販売できます。
個性あればこその価格維持の仕組みです。
●素材のこだわり
●手間を惜しまない
●美味しさづくりにこだわり
共通点5:多くは大中小の3つの量から選べる
メイン料理がひとつであっても、お客様ごとに好むボリュームは
異なります。
10人のお客様のうち、3名は大盛り志向ですし、2名は小盛り志向です。
また女性が90%を超えるお店は、レギュラーポーションの85%~90%
のボリュームで料理を作らないと、
デザートやコーヒーまでオーダーがつながりません。
ひとつのメニューが3つになる。小盛・中盛・大盛・場合により特盛まで。
共通点6:味変グッズでごちそう感アップ
肉メニューにしても、麺類メニューであっても、味変食材があることは
食事の楽しさを倍加させていただけます。
そのお店が、どれだけお客様に身になって料理作りをしているかが、
とてもよくわかります。
共通点7:カウンター席中心
令和の飲食商売として考えると、ホールスタッフが不要な商売が、
この一品料理店だと思います。
究極は1人で調理&接客できます。もしくはご夫婦でできます。
とても効率の良い仕組みです。
共通点8:仕込みロスが減り時間短縮できる
これは店側のメリットですが、食材数が究極の少なさですから
管理の目が行き届いて、廃棄ロスがゼロに近くなります。
また、仕込み時間も、季節・月・時間帯・天候・昼夜の別・催事などの
要素を勘案しながら、仕込み数を決めればなお一層効率化が図られます。
お金をかけず、多くの人材を雇用しなくても
自分の食い扶持は自分で獲得できます!
参考にしてみてください。
令和4年は飲食業界再生の年のなります!
(了)