食べ塾36:再掲載→飲食業界再生の最後の難関は「令和4年春の値上げ」です!
再掲載:飲食店に必要なメニュー価格値上げ率早見表
ベース色がブルー・・・商品力があれば値上げが成功すると予測されます
〃 イエロー・・商品力の外に接客力・店舗力・オーナーの魅力など
もう一つ以上がないと少し厳しいと思います
〃 レッド・・・実際は7~8%の値上げをして今後にも備えたい
新メニューの投入や既存メニューの改造が必要です
もはや、
食材価格の値上がりは年中3~4か月おきに上がっています
飲食店から見ると、
■1,メニュー価格の値上げはこの過当競争時代には「したくないこと」に
尽きます。
しかし、今や「新たなこの価格でないとお店はやっていけません!」と
腹をくくって世に問うしかないくらいに切羽詰まるほど、
仕入れ価格が上がっています。
いろいろ値上がり幅を見てみましたら、
1度の値上がり幅の上限が10%前後までが多いのです!
これは、お客様の80%以上は変わらず利用してくれるという
経験法則から来ていると理解してください。
*これも怖くてできない場合は、半年ごとに収益悪化が起こります。
■2,いくら価格が急騰しても、25%、30%と一挙に値上げ価格にする
と、多くのお客様が注文しなくなったり、お店に来なくなったり
します。
それを防ぐ為には、25%上がったら、
「2度に分けて値上げする」工夫が必要です。
2度に分けてメニュー価格を引き上げる時は、
①1度目を最終上げ幅の60%位にして、
2度目は40%位にするように考える!
②1度値上げしたら、次の値上げまでは「最低6か月間」
月数を空ける!
2度目の値上げ時に、前の値上げ時からの更なる値上げがあれば、
再度吸収するために調整する値上げが必要です。
しかし、お客様の心理として、1度目より2度目の方が大きい値上げは、
忌避感が強くなると思われます。
今後3回の節目を経て飲食店は業績回復するとみています
1,「12月期~1月期」の正月明け 70%回復
行政(公務員系の飲食指針を発信している)や大企業・金融機関さんが
年内の黙認忘年宴会(20人以下・以上は分散利用・1次会のみ)の区切りが正月明けと思われるからです。
その間に新たな6次のコロナ発生が起これば厳しくなります。
2,「3月~4月期」の冬季明け 85%回復
冬の終焉、3回目のワクチン接種、予防軽減する錠剤の普及などを
加味すると、本格的な業界復興は、この時期からと予測してます。
ただし、
ここに立ちはだかるのが、
「基本食材の値上がりと原油価格の高止まり」です。
この売上向上期の値上げが一つのチャンス期です
上げないと、
春以降の値上げの連鎖で、利益半減になる恐れが
出てきます
3,次は「7月期」の梅雨明け 90%回復
6月期からは一段と回復基調になると予測しています。
しかし、世界的にみると途上国の10%接種が60%~80%にまで
なってゆくには、令和4年夏~秋にかけての期間が必要であり、
先進国や国際機関の協力なしでは不可能と思います。
入国規制の解除がどのような変化を及ぼすのかは定かでありませんが、
全体の流れとしては、令和4年度=コロナ回復年であることは、
間違いないと判断しています。
是非とも、
来春のメニュー価格の値上げを前向きにご検討ください
値上げをすることで生き残る力が増えることになります
そして決めてから実施までほんの数か月しかありません。
それも年末年始期間(賞味1か月間)を含めてです。
早めの決心と早めの準備が、成功のためには必要です。
(了)