飲食店未来学:専門店化時代の幕開け7:SNSよりクチコミを頼る時代
汗をかかずに何かに頼る時代でいいのか
最近よく見たり聞いたりする販促依存するものは以下の通りです。
●SNS
●ホームページ・ブログ
●通販サイト
●展示会出展
溢れかえるほどの情報社会の中で、どれだけ自社のことに注目し購買に結びついているか、はなはだ疑問に感じます。
本当に売れるだけの商品価値があるのか
飲食店のメニューもそうですし、物販店や道の駅に並んでいる食品もそうですが、本当にこの社会にあって欲しい商品を生み出しているのか。消費期限を前にして、陰でどれくらいの商品が売れずに交換されているのか。
そのほとんどの90%以上の商品は、作り手が売りたいと思ってつくったものです。売れない商品を生み出しておいて、売れないから売れるようにしてほしい、とっても、売れるはずがありません。残念ですが。いわば、声の悪い演歌歌手みたいなものです。
購買者が買いたい商品のみ売れています。品切れもあります。
どれくらい売りたいかを先に決めて、それを実現するためには、これくらいの洗練されたレベルの商品力が必要だと考えて、懸命に作り込むしかないのです。
売れる商品は爆発的に売れるだけの複数の条件をクリアしています。
これからの飲食店はクチコミ力を重視しよう
SNSに頼ってもわずかな反応しかありません。いっそのこと、昔通りのクチコミ力を一から作り込むようにしてはどうでしょうか。
安くて旨い
これが昔のクチコミ力の原点の条件でしたが、いまは食材も高くなり、調味料も高くなったので、安くは売れずに価格は普通になり、高い調味料は使えず美味しさも普通になりました。
しかし、ほんのちょっと高い価格で美味しい料理は数多く売れています。
看板料理を育てよう
たった一つでいいですから「看板料理」を育てましょう。看板料理は、あのお店ならこの料理でしょ!とみんなが思ってくれる名物料理のことです。一番良く売れて、一番価格に高い存在です。この料理があれば、クチコミ力が強くなります。何年かかってもいいですよ。前年より多く売れれば、看板料理に育ってゆきます。(お店の方の育て方次第です)
多くは必要ありません。ひとつの看板料理が先行すると、複数の人気料理が紐づけされて広まります。
自分の商品開発力を信じる
●SNSに頼らない
●ホームページ・ブログに頼らない
●通販サイトに頼らない・ECサイト販促を当てにしない
●展示会出展の問い合わせを真に受けない
そういうことも大切な時代です。
健康であればこそ、頑張れますね。ではまた。
(了)