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東京の峠そばから学ぶコンパクト飲食店スタイルのあり方=飲食店の困った!を解決相談所大分

WEB投稿記事の内容と写真を掲載記事よりお借りして、学んだことを
おしらせします。

WEBの記事からお借りしました。すみません。
スタッフ2名、揚げ鍋ひとつ、てぼ数6本のお店

■立ち食いそばうどん 峠そば(東京虎ノ門)

 そば専門店でありながら、のれんの表示は、一歩下がって「立ち喰いそばうどん」の文字。謙虚さと巧みさがうかがえる。
*連れはそばが苦手という場合にも、押さえでうどんをおいている。

このお店の記事を見て学んだことをお伝えします。
それは、
今後のコンパクト高効率飲食店づくり(決して赤字の月がない経営)の
ヒントが詰まっているからと思うからです。


蕎麦は「生そば350円」、「石臼挽きそば480円」の2種類
そばつゆは、鰹節、ソーダ鰹節、サバ節の厚削り節を使用、野田のキノエ醤油を使用

■学び1:営業時間


①第1営業時間 午前7:00~8:00
②第2営業時間 午前11:00~午後1:30(売り切れ御免)

開業前の仕込み時間を90分とみても、毎朝5:30くらいには入店
しているはずで、13:30に終わっても、片付けや発注迄終えれば、
14:00ごろにはなります。
効率よく仕事をしても正味8時間労働になる。

今後も飲食店業を続ける条件は、
「実働8時間以内で、営業時間は需要が高い時間帯のみ」

■学び2:2人態勢

 現在の飲食業では、売上を上げるために、多くの人数を抱えるのは
発想が間違っている。

売上を大きくする発想では、利益は大きくならない。
売上は伸びなくても、利益を増やす経営が求められている
難しくても、その知恵を出せたところだけが生き残る。

このお店の素晴らしい点は、狭いキッチンの中で、必要最小限度の
「2人」という最大効率を発揮する仕組みを作っていることだと
思います。

会計時の釣銭は「お客様が自ら計算して「釣銭を受け取る」仕組み。
必ずしも、賛成できる方法ではないが、
会計係の人件費を払うよりも、釣銭誤差の方がはるかに少ないという
現場目線の判断
だと思う。

■学び3:客席は立ち席のカウンターだけ

 蕎麦の温と冷を出すことをメインに考えているお店だから、回転寿しや
ラーメン店と同じように「1回転20分以内」の仕組みです。

席数は2~3の資料にも明記されていませんが、多分12席~20席
当たりかと推測。
10人以上が並んでいても、10分~15分で入られるとのこと。

店舗が小さい分だけ「家賃が安い」。
店舗が小さくても、カウンター席だけだと「最大20席で20組収容
できる仕組みと考えると良い。


■学び4:シンプルなメニュー構成

生蕎麦  (製麺専門店からの仕入商品)@70円~80円か?
      売価 350円
石臼挽き蕎麦  (  〃  )    @100円~120円か?
      売価 480円
 *こちらは茹で時間が長い。
 *このお店も麺よりそばつゆの方がお金がかかっていると推測する。

揚げ物
 アジ天 200円、ごぼう天 160円、 春菊天 160円(!)
 かき揚げ(イカ、エビ、玉ねぎ)150円
 *ごま油だけで揚げるとのこと。42cm~45cmの天ぷら鍋で
  揚げている。

メニュー構成がシンプルだと、オーダーがわかりやすい、計算がしやすい
繰り返しの作業が多くなり、手順にブレがない。手慣れてくる。

●客単価は想定で、「700円」とイメージした。
(最低 蕎麦350円+1品160円で510円)
 ~(最高 蕎麦480円+アジ天200円+1品160円で840円)

●1時間当たりの売上人数能力は、「60人」とこれも推計。
(1人/1分間の計算)
 まったく当たっていないかもしれない。


■学び5:シンプルで最小限度の調理器具

 このお店のポジションは、2か所。
麺ゆで場 
 2種類のゆで時間の異なるそば麺と、たまに入るうどん麺を6つのてぼで
 温めや、茹で時間を操作する。
 (テボの知識) テボ1~2つ 初心者級(正確にするには2つが限度)
         テボ3~4つ 熟練者級
         テボ5~6つ 達人級
 目まぐるしく入れ替わっても、どのテボがどれくらいゆでたものか見分け
 がつく、たまに麺を見て取り出す確認をする

 ピーク時には、間違いなく6本のテボ(麺ゆでのテボ)が活躍している。

揚げ場
 ここは1斗缶(18L)1つがなくなったら、1年間次の店を開けるまで
 休業するとのこと。
 この1缶で1か月持たせるには、継ぎ足しで揚げているお店ということに
 なる。

 一番油が汚れる「パン粉系」と「動物の肉系」の揚げ物がないから
 揚げ油の持ちが良いのだと思う。
 また、混ぜ物をしていない良さも備わっている。

 ごま油だけで揚げる天ぷらは、昭和の古いやり方であり、今では、
 最高に贅沢な揚げ方と理解している。


■学び6:ウェイティング時間を表示している

 なるほどと思ったのが、できる限り待たなくてよいように、
順番待ちで並んでいるお客様に、時間ごとの込み具合の表を作って見せているとのこと。

これは、必要なお店にもパクって使えるノウハウだと思う。
待ちたくないお客様が、やや混んでいない時間帯に移動するので、
お店としても、ピークタイムとアイドルタイムが平均化される

貴重な情報をアップされた方の情報は、すべて学ぶ教材だと思う。
大変勉強になりました。
ありがとうございます。

(了)

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オードリー7|🥕フードビジネスクリエイター
飲食コンサルタント業30年の経験を通じてお知らせしたいこと、感じたこと、知っていること、専門的なことを投稿しています。 ご覧になった方のヒントになったり、少しでも元気を感じて今日一日幸せに過ごせたらいいなと思います!よろしければサポート・サークル参加よろしくお願いします