食べ塾:令和の時代が推し進める<4つの2極化>とその傾向と対策とは?
1:収入の2極化がさらにすすむ
表面には出てきませんが、個々の状況を総合すると、全人口の20%位は新たに赤字生活者になったかと思います。
日本製枠院の誕生と普及でコロナの終息が1年以内になるだろうと、
やっと見込める状況になってきたと期待しています。
<結論>
日本国民の貧困化とグローバル化で、アフターコロナの世界は、
今よりもっともっと貧冨の差が拡大して生活感の2極進むと
予測しています。
周りの人々のうち、心の束縛のない自分らしい生き方を望み、
より多くの金銭獲得を第一目的としない人たちと、
金銭の獲得を第一義にした富める人生を追い求める人たちに分かれる
と考えています。
私の知る限りでは、
一度しかない人生をお金のためにすり減らして生きることを良しとしない
人々が多くいると思います。
私も、今自分の生活費(店でいうランニングコスト)をどこまで減らせるか
自ら実験中です。
クライアントの方にコストダウンを要請するだけでなく私自身も、水道や
電気の節約を行い、普段の食事と外食時の食事の使い分けをして、
来るべき時代の生き残り方を模索しています。
<傾向>
●支払うお金の価値と「同等以上」の価値があるものしか買わなくなる
●料理や商品の見る目が厳しくなる
●極小さいお金しか衝動買いはしなくなる
ということが十分に予測できます。
<対策>
●値付けした価格と同等または10%高い価値のお得感のある「商品」や「料理」を生み出す。
・料理は原価率30%でも33%でも構いません
・料理を盛り付けている食器が気に入ったといってもらえる
・料理を持参したスタッフの印象が良い
・お店が清潔で居心地が良い
などの要素が相互点として、価格より上回っていれば合格です。
●今後は自分のお店が、
世の中のどの客層をメインターゲット(主力客層)にするかで、
使用する食材の品質、接客サービス、客席の構造、設備機器のあり方も
含めてすべて変わってきます。
<付記>
今後増える低所得者層に対しての低価格でランチを売りたいと思う場合は、
●店舗の家賃が安くなる「狭い」「駐車場がない」「古い」店舗を選ぶ
●客席を最小限度にするか、若しくは客席がないテイクアウト専門店にする
●キッチンカーや大型店舗の店先の間借りミニ店舗で営業する
等をご検討ください。
2:売価の2極化がすすみ、低い売価の底上げがすすむ
ランチに例えてご説明すると、
郊外レストランで概ねランチの価格が1000円超えのお店と街中のサラリー
マンの方が利用する500円~800円のランチの価格の今後の変化の予測では、
●郊外の1000円超えランチのお店 → 10%の値上げで経営する
(*コロナ禍で大きすぎるリスクは負っていない店が多い)
●街中の500円~800円ランチのお店→ 20%~30%の値上げで経営する
(*時短営業・コロナ禍融資返済・人件費比率40%越えなど高負担
経営でも生き残るための対策)
↓
対策のひとつ:飲食業態のシンプル化・専門店化・小規模化で価格
アップでもお客が増える仕組みに切り替える。
<結論>
ランチの平均客単価が1000円を超える商売か超えない商売かで、お店は
2極化されると考えています。
なぜなら、
食材費の高騰、人件費の高騰、借入金増大に伴う返済金の高騰の三重苦が
今後の飲食店経営にのしかかるからです。
<傾向>
下の方の価格帯の飲食店は、値上げしないと今からの高負担経営では
経営の継続が難しくなります。
この先もっと販売価格の2極化が進むとみていますが、
「安売り経営」の飲食店はますます余力を失い競合してすべて消滅する
方向に向かう!と予測しています
・・・・・・・<安売り厳禁の時代に入ってきています!>
<対策>
●自店が自信を持てる料理や商品を作り、簡単に妥協をしない価格設定で
お店を経営する。
→今おり10%値上げして半年たつとお客様の半数が入れ替わり、
ky九単価が上がり、客層が良くなりますよ。
●セットでも単品でも分量を減らすか、素材の悪いものを使わない限り、
1品600円(税込660円)以下の商品は、大半を今の売価より引き上げなくてはならなくなると予測しています。
原価率30%で計算すると、600円の商品の予算はわずか180円しか
ありません。
*それで、1の対策と同じ対策がここで必要になるわけです。
3:食材の2極化が進み、普段の時とごちそうの時に
利用する飲食店のランクを上手に使い分ける!
ことがもっと顕著になる
<結論>
限られた収入でも、ほんの少しの金銭の余裕が嬉しいものです。
今までよりもう1回分の普段使いを増やして、「ごちそう日」の予算を
確保することになります。
商品力と価格が大きなキーワードになる時代と思います。
しかも
「税込み価格」での絶対額勝負になります!
<傾向>
●「食べたい料理のお店に行く」と「今日の予算が先で食べたい料理が
後づけで決まる」ということが50%:50になることもあると
思っています。
●高級食材中心のお店と、日常食材中心のお店に大きく大別されると
思います。
高級食材のお店は小規模~中規模であり、新條食材のお店は、
中規模~大規模が良いかと思います。
飲食業態にょっての客単価・客層・食材の2極化が進みます。
<対策>
●新たな新規客を獲得できるように活動する
●自店の商圏範囲をもう少し広くした販促を行う
●他店にない特化型の商品開発をして儲かる価格付けをする
4:金や仕事に生きるか、自由に生きるか
生き方の2極化がもっと進む!!
「人生戦略」という本では、やがては若い人の半数が100歳を
超える時代が来ると書かれています。
これも大切な未来予測と思います。
しかし,食にかかわる私としては、
中国やインドなどが直面しつつある「食料問題」もこの人生100年問題に
大きくかかわると思います。
<結論>
お金のために、自分の生き方を変えられるか?我慢できるか?
できるしそれでいいと思う人達と、そう思わない人達の2極化がすすむと
予測しています。
<傾向>
多くの人が紆余曲折を経て、自分の生き方を見つけると思います。
見つけたら、それを叶えられる「場所」と「人」に会って、
一歩前に進んだら良いかと思います。
●じぶんにふさわしい生き方が見えてくる
●人の意見でなく自分の意志で決めるようになる
●そうすると、少しの間は実現のために努力と辛抱ができる自分に
なることができる
と思います。
<対策>
自店のポリシーやコンセプトを日本国中にアピールして、
「同志とつながる
ことが双方にとってウインウインの関係になると思います。
すべてのことが変革の時代にもまれて大きく変化すると思います。
蛇足ですが、
私も2日間かけてデスク回りも書類の配置も機材の配置も、
パソコンの入れ替えもゼーンブ行いました。
何が来ても負けないという思い!、頑張るぞ!という思いでいっぱいです。
(了)