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サッカー観戦日記 〜魔法の言葉〜

中間試験も終わり、週末に行われるリーグ戦に帯同できるかの絶対に落とせない闘い(テストの返却)が終わると、娘から

「スパイクどんな感じ?」

と意味不明なLINEが届いた。

確かに「テストの結果次第で考えるとは言いた。

だが「赤点でなければ買ってあげる」とは言っていない。

今娘が欲しがっているスパイクはこちら

adidas F50 ELITE レースレス FG

以前からレースレスモデルが欲しいと言っているのだが、こんな高級品買えるわけがない!

天然芝用のスパイクは一足持たせたいとは思っているけど、これは絶対無理!

自分で稼いで買え!と毎回却下。


とりあえず赤点は無事回避したようで一安心。

だか点数までは教えてこないので、今回の購入は延期だな。

ただ、テストは本当に難しかったらしい。

今回のメンバーから外されている選手が数名…

さすが鬼監督!

容赦無く勉強で結果を出せなかった選手はお留守番となった。


そんな中、今回選ばれた選手の中には私が期待していたCBが入っていた。

公式戦で見るのは初めてなのでとても楽しみだった。


いざ試合会場へ!

今回は旦那さんもいたので車でGO!

私1人で電車で行くには不便な場所だったので助かった。

ウォーミングアップ中に会場に到着。

今日の相手は友達も居るので、チラチラ様子を伺った。

娘の調子も悪くはなさそう?

周りに声掛けしながら、ヤル気は感じられた。


さあ試合開始!

気になるスタメン&フォローメーションは?

保護者みんなで確認。

誰もスタメン情報を入手していなかったので、まずはDFの確認から。

果たして4バックなのか3バックなのか…?

わ!キタよ3バック!!

しかも私が期待している子がCBに入ってる!!

これは面白い!

いつもSBやってる子が今日はWBで守備のフォロー担当・攻撃参加要員とわかりやすい。

参加できなかった選手がいるからなのか?これからはこれで行くぞ!なのかまではわからないが、新たなスタイル。

これは楽しみだねと、観客席の保護者は見守った。


ここまでの結果で、相手は得失点差で10以上も離されているくらい得点力があるチーム。

そんな相手でも、3バックで攻めに行く!

ゲームはほぼうちが主導権を握っている。

相手は裏を狙って速い球を出してくる。

しかーし!!

期待のCBが長身を生かしバンバン跳ね返す!

「凄いよ!」と保護者の間でも褒めまくり。

私は知ってたよ。きっとこんな風に仕事してくれるの前からイメージしてたから!


何度かピンチはあったが、この日はGKも凄かった!

絶体絶命の一対一の場面。

ギリギリまで動かない。ここだというタイミングで身体を伸ばして止める。

相手選手は痛そうに倒れているけど、ファールじゃないから。

神がかった好セーブ連発してくれて、DFも頑張って潰してくれているからそろそろ先制点が欲しい。

ゴール前でのパス回し。ドリブルで持ち込んだり、良い形はできているがなかなか決まらない。

相手に当たって跳ね返ったボールに後ろから狙ってシュート!

うぉ〜!譲瑠が決めてくれた!!(藤田譲瑠チマ選手の様なプレイスタイルの子)

ヨシヨシ、ここからどんどんいこう!

チーム内の雰囲気も良い。

するとGKが前に出てきて弾いたボールが、ミドルシュートを得意とする選手の前に。

落ち着いてループ気味のミドルシュートを優しくゴールへ!

追加点でますます勢いが増してきた。

観客席とは逆の相手コートでプレイしていることが多いので、よく見えないこともあるが…

娘がボールをキープしてドリブルシュート!

そのボールが相手DFに当たり…

「ハンド!!」と私が叫ぶのと同時に娘は審判に手を挙げてアピール。

結局、認めてもらえずそのままプレイは続行。

いや〜あれはハンドでしょ。と他の保護者も言ってはくれたが仕方ない。

でもあの時の娘のアピールの仕方…

最近のあまじゅんやヤンマテみたいでカッコよかったな〜なんて思っていた。

最近マリノスの試合であまじゅん(天野選手)やヤンマテウス選手が蹴ったボールが相手に当たった時に「今のハンドでしょ!」とアピールするシーンがよくあった。

蹴った本人だから見えることもあるが、VARのない地域リーグでは仕方ない。


終始攻め続け、前半リードで終了。

良いんじゃない。これは後半も追加点取って大量得点を狙いところだ。


後半開始時、メンバーが1人変わった。

WGの選手が下がり入ってきた選手は… どこに入るの?

これまた保護者でフォーメーションの確認。

プレイが始まってもしっくりとこない。

何が変わった?

私は娘の位置をチェックする。

「2トップだ!」

代わって入った選手はボランチの位置に。

前半は3-4-2-1気味だったが、後半は3-4-1-2か!

監督!面白すぎるぞ。

娘も中央に居るだけではなく動ける様になり、ドリブルで仕掛けるシーンが増えてきた。

そんな中、一番印象に残ったのが左サイドでボールを受け縦にドリブルで持ち上がる。

コーナー付近でゴール方向へ切り返し…

目の前でのプレイに思わず「上げちゃえ!!」と控えめな声掛けをしたが…

センタリングは上げず、選択肢が消え無理やりシュートに。

いや〜そこは上げたかったよね。わかるよ。

でもそこでクロスを上げたら怒られると思ったんだろう。

チーム内の規制がるので仕方ないけどさ。

そこは自分の武器でもあるんだからやっていいと思うんだけどな。(なんて)

惜しいシュートは何本かあった。

入ったかと思ったのもゴール脇に…

どんどん落ち込んでいくのがわかる(顔に出てる)。

監督からは「普段通りにやれ!」と声がかかる。

「いつもやってるターンはどうした?」など怒られているというよりは励まされてる?
そんな感じに私は取れた。

そしてCKが続く。

セットプレイでゴールが決まればと思うが、うまく合わない。

そんな時、監督がキッカーに向かって「なんか入るんじゃな〜い?」と声をかけた。

すると… 蹴ったボールは味方に触れそうで触れず、GKの手の上を通過しそのままゴールへ!

やっと追加点!

あの監督の「つぶやき」の様な声掛け。

CKやFKの時に「なんか入るんじゃな〜い?」と監督がつぶやくと、毎回なんか決まる。

魔法の様な感じ?

きっとあの言葉で上手く力が抜けるんだろうな。

練習の時と同じ感じで。

だから娘も、ガチガチにならずもっと楽にプレイできればいいのにと思った。

でも、FWでない選手が得点を決めて相当な焦りがあったのだろう。

試合終了後、試合は勝ったのに娘は打ち込み泣いていた。

以前にもあったが、先輩が決めることより同級生が得点を決めたことが悔しいんだろう。

「自分が決めてやる」

その気持ちはFWの選手であるから大事よね。

帰りがけ、食料など少し手渡したがほとんど喋らず。

なんなら素通りしてバスに乗り込もうとしていたところを友達が声をかけてくれて、来た状態だった。

帰り際、先生が「相当落ち込んでますが大丈夫でしょう。」と私に言ってくれた。

私が言うより、ここは先生に上手くフォローしてもらうようお願いした。


娘からその日は何も反応無し。

今日もまだ反応は無い。

いつまで落ち込んでいるのやら?


今月誕生日の私に今朝、adidasで使えるバースデークーポンが届いた。

これで何買おうかな〜。

そんなに落ち込んで連絡もしてこないなら、マリノスのスペユニ買っちゃおうかな。

せっかくのスパイクが買えるかもしれないチャンスを逃すのか?

暫く様子見です。

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