サッカー観戦日記 〜高校総体・2年生編〜
先週行われた県の高校総体。
なんだかあっという間の出来事だった。
私と旦那さんで準決勝から応援に行ったのだが、良くも悪くも…
娘は無事にスタメン復帰はしたが、なかなかチャンスが作れない。
良いところもあるが、見ている側からすると何だか窮屈そう。
結局得点を決めることなく、後半途中で交代。
でも… 娘と交代した選手は大怪我から復帰した先輩だ!
まだ完全復帰では無いが、やっとプレイできる姿を見れて安心した。
出来れば一緒にプレイするところを見たかったけど、それは次回へと期待したい。
試合内容は、なんとかリードを守り無事勝利!
明日の決勝。この流れでライバル校には勝ちたい!!という気持ちが一層強くなった。
決勝前夜には保護者との決起集会も行われて、普段聞けないような話をする良い機会が持てた。
今までお会いできなかった先輩の保護者さんともお話しすることができた。
おかげで、決勝戦では保護者の応援席も今までこの代では無かった一体感を感じることができた。
高校総体決勝戦
昨年とは違い全校応援ではなかったので観客席は少し寂しかったが、ベンチ外メンバーがバック側から応援を始める。
1年生も3日目ということもあり、だいぶ応援も慣れたのかテレもなくしっかりと歌詞も覚え声援を送っていた。
メイン側に陣取っていた保護者も、バックから発する応援に合わせて手拍子で合わせた。
普段Jリーグ観戦で、コールリーダーに合わせての応援は慣れている私は、コールを聞き取りメイン側を仕切るように手拍子で保護者を先導した。
試合が始まり、入りは悪くはなかった。
どちらかと言えば、今までにないくらい良い入りだった。
選手は落ち着いて,自分たちのペースで試合を運んでいた。
思い通りにいかない相手はイライラし、力強く潰しにくる。
ポスト役になる娘がボールを持つと2、3人で潰しにくる。
相手に倒された時、娘がうずくまり何処か痛そうにしている。
しかし、我慢して直ぐに立ち上がりボールを追いかける。
この時私は「手首やったか?」と嫌な予感がした。
嫌な乗られ方をしていたので、なぜ審判止めなかった?と思ったくらいだ。
その後も、ボールを持つと襲いかかってくる相手。
担がれるようなシーンもあり、本当に危なかった。
飲水タイム後、娘は左手にテーピングを巻き戻った。
その後は普通にプレイしているように見えたが…
前半はスコアーレスで終了。
後半もメンバー替えが気になるところだ。
「どうする監督?」
メンバー交代無しで後半開始。先に先制点を取りたいところだ。
しかし嫌な流れで、相手のCK。
何本かは凌いでいたが… 上手く合わされ決められた。
いつもの失点パターン。
追加点も連携が合わずの失点。
どうしても気になることがあり、隣のお母さんと「そろそろあそこ替えて、流れ変えたいよね。」と話していたら、二枚替えの準備。
交代選手を見た時は「その選手呼んだか」という感じだった。
そして交代選手が表示されると…「えっ?そっちなの??」と思わず隣のお母さんと首を傾げた。
そして娘はベンチへ下がった…
娘の交代は予定通りだと思う。
けどなぁ〜。ビハインドの状態で…この交代はと納得できなかった。
その後、意地のミドルを先輩がぶち込み1点差!
選手達は諦めていない!
応援のギアも上がり、追いつこうとチーム一丸となって戦った。
ATも残りわずか。
必死に攻め続けたが、終了のホイッスルが鳴り響いた。
悔しい!
相手は昨年うちに負けてインターハイを逃している訳だからそりゃ必死だ。
どんな手でも使って勝ちにくる。それは想像できていたけどね。
でも、うちはうちのスタイルで勝負する。
昨年いただいた「フェアープレイ賞」について、選手達はどう思っているかわからないけど、私は凄く選手達のことを誇りに思っている。
もう少し気持ちを表に出しても良いような気もするが…
性格だから仕方ない。で終わりにしていいのかわからないが。
ということで、残念ながら今年の夏はもう終わってしまった。(悔しい!!)
こーゆう悔しさって、後からジワジワくるんだよな。
もうどうにもならないことなんだけど。
会場の外へ選手達が出てくると、ロッカールームではいろいろとあったようで、先生達も保護者の前では多くは語らなかった。
やはり熱量のことで言われたみたいだが、こればかりは選手自身がどう思い、これからこの悔しさを乗り越えていくかだと思う。
そして娘がやって来た…
左手に板を挟んで。
「折れてるかも」といわれ、トレーナーさんがダンボール板を挟んでテーピングしてくれたそうだが、あきらかに手の甲の腫れがヤバい。
「とにかく明日病院行って診てもらって。」と先生に言われた。
聞いたらあの潰されたシーン。相手に思いっきり左手を踏まれたとのこと。
(うちの旦那さんはそのシーンを何度もリピートして家で確認していた。)
一緒にいたチームメイトにも心配されたが、私はキッパリ「週末に間に合わせますので!」と伝えた。
「こんなことで次の大事なリーグ戦欠場するわけにはいかない。」娘はそう思っていたであろう。
なので私は「折れていない」と暗示をかけた。
深刻な顔をしていた先生も、私がこう答えたことに少し驚いていたが、母親からの力強い?対応に安心した感じで笑っていた。
交代のタイミングにについても、本当は怪我のことを考えてもう少し早く替えるつもりだったが、監督の思いもあり予定より延したらしい。
それだけ「何かやってくれるだろう」の期待はされているんだと嬉しかった。
その後、現在のチーム状況なども含めて今後どう自分たちで取り組めば良いのかなど話してくれた。
一緒に話を聞いていたチームメイト。
私は彼女のことを「U-23オリンピック代表キャプテン 藤田譲瑠チマ」だ!と彼女に伝えた。
彼女は「はぁ?」とぽかーんとし、娘は笑っていた。
私は彼女のことを小学5年生の頃から知っている。
彼女のプレイスタイルは藤田譲瑠チマ選手と良く似ているし、あんな感じになって欲しいという思いもある。
「娘と2人でこれからチームを引っ張っていって欲しい。」
「そんなこと言われなくてもヤルわ!!」と彼女は笑う。
娘との相性はもうわかっている。
あの時と同じ様に、2人での阿吽の呼吸。
「ここに出せば・ここにくる」がわかる2人のプレイをこれから見るのが楽しみだ。
2人は負けて落ち込んではいなかった。逆にやる気スイッチ全開だ!
だからこそ週末のリーグ戦は2人揃って出場させたい。そう私は願っている。
そして翌日、仕事中に娘からLINEが入っていた。
「折れてないって〜」
昼休みにそのメッセージを見て「でしょ」とニヤけた私でした。