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シニア世代におすすめしたい食の本 『70歳からは超シンプル調理で「栄養がとれる」食事に変える!』
先日義母が突然倒れ、病院に入院しました。病名は「心筋梗塞」。あまりに突然のことで、義父も夫もオロオロするばかり。
幸いすぐに手術を受けて、1ヶ月半の入院後、無事退院することができました。
義母も大変な思いをしたのですが、家に残された義父も突然の「シニアのひとり暮らし」にどうしていいかわからなかったそう。
家事を一切してこなかった義父が一番困ったのが、食事の支度。
米の炊き方すら知らない!!
高齢のため、食事の量は多くないものの、栄養バランスを考えて食事をとることはなかなか難しいですよね。結局義父は1ヶ月半、ワタミの宅食で過ごしたそうです。ただやはり飽きるようで……。自炊って大切ですね。
そんな義父におすすめしたいなあと思った本がこちら。
『70歳からは超シンプル調理で「栄養がとれる」食事に変える!』
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この本、めちゃくちゃいいです。(簡単な表現ですいません)私自身、自堕落な人間なので、「超シンプル調理」という言葉に惹かれまくり。本書では「70歳から〜」ターゲットにしていますが、栄養バランスの考え方など、30代・40代の忙しいファミリー層にもためになる一冊です。
私はレシピ本を買っても「あ〜こんな料理作りたいなあ」と思うだけで、実際にレシピどおりにちゃんと作ったことがありません。だいたいね、こんな感じね、と調味料を入れてなんとなく出来上がるという。だから味もなんとなくな感じ。
本書に載ってるレシピは、缶詰や練り製品、カット野菜、冷凍野菜を大いに活用しています。「カット野菜をツナとマヨネーズであえるだけ」なんつーね。レシピといったら料理研究家たちが「それは違う!」とか怒ってきそう。
でも料理って、「あーなんとなくね、こんなかんじ」でささっとできないと嫌になってしまうし、特に高齢者の一人暮らしならなおさら調理の時間は短くしたいと思うはず。
また、栄養のとり方についての説明がわかりやすい。本書が推奨するのは、「たんぱく質+野菜+主食」のシンプルな公式。品数豊富にする必要もなし。シンプルだからこそ、わかりやすく、実践しやすい!
驚いたのが、インスタントラーメン。栄養の本でこのワードが出てくるのはこの本だけなんじゃないでしょうか(たぶん)。本書では、インスタントラーメンもバランス栄養ごはんに早変わりするワザなんぞ教えてくれます。昼はインスタントラーメンやうどんで済ませている私にとってこれはとってもためになりました。麺類バンザイ。うん、もう、今日から実践しよう。
高齢者に栄養管理指導をしている著者だからこそ、現場に根ざした「本当に使える」シニア健康食バイブルです。朝昼夜の献立例もあり、そのとおりマネすれば、簡単に1日の栄養がバッチリとれます。
とてもためになるので、ぜひ読んでみてください!
目次
第1章 三食とっているのに「栄養が足りていない」!?
第2章 「栄養のある食事」をするための、超シンプルな方法
第3章 在宅訪問管理栄養士流!簡単で栄養バランスばっちりレシピ
第4章 健康寿命を伸ばす!もっと知りたい栄養の話